
経済的な自立を達成するのになぜ仕事が重要なの?
いつまで働けばリタイアできるんだろう?
こんなお悩みにお答えします。
☑️本記事の内容
- 経済的自立を達成するためになぜ仕事が重要か
- 大切にしたい仕事の動機と常に意識したい自分の市場価値
- いつまで働く必要があるかを4%ルールで考える
☑️本記事の執筆者

投資歴15年のサラリーマン投資家です。
私のブログでは投資初心者・中級者の方々に向けて基礎知識を短期間で身に付けられるよう分かりやすくまとめてます。ぜひご覧ください!
突然ですがFIREという言葉はご存じですか?
FIREはFinancial Independence Retire Earlyの略で、経済的自立を達成し、早期にリタイアしようというものです。
私自身早期にリタイアしたいとは今の時点では考えていないものの、早期に経済的自立を達成したいとは切に願っています。
なぜか?
「自由っていいな」っていう単純な理由です(*´꒳`*)
仕事を続けてもいい、いやになったら仕事を辞めて別のことをしてもいい。
そんな姿にあこがれます。
サラリーマンがFIREを達成するには、「仕事+投資」を継続して行うことが最も再現性の高い方法だと思います。
というわけで今回の記事では、FIRE達成に向けて核となる「仕事」について書きたいと思います。
仕事は、投資の資産増加を表す式、
- 投資資産=(収入―支出)×利益率×投資年数
のうち「支出」と並んで比較的コントロール可能な「収入」に該当します。
まじめに働いて収入を増やして、いつかは経済的な自立を達成させましょう。

投資をするならいつかは達成したいのがFIREや経済的な自立ですね。
これらを達成するのにいつまで働けばいいのか、4%ルールというのを用いて具体的に解説しますので、楽しみながら読んでみて下さい。
経済的自立を達成するためになぜ仕事が重要か
複利を考えると投資金額の大きさが重要
複利の記事✅②知らないと損する複利の効果3つにも書きましたが、投資をする上で資産の増加に大きな影響を与えるのは、投資金額の大きさです。
例えば100万円と1000万円の投資金額で比較した場合、1年間の利益率が10%だとすると、100万円の投資額で10万円の利益、1000万円の投資額は100万円の利益になります。
同じことをしていても得られる利益が10倍も違うため、投資金額を出来るだけ大きくしたほうが有利なのは一目瞭然です。
さらに複利の記事で解説したように毎月1万円の積立投資と毎月5万円の積立投資では年数が経つにつれてその差はどんどん広がってきます。
このグラフのように毎月の積立金額の違いはたった4万円ですが、40年後には複利の効果により約6,000万円の差(投資元本の差は1,920万円)になってしまいます。
よって少しでも大きな金額を投資することが経済的自立への近道になるのが分かるかと思います。
ポートフォリオから得られる収入の中心は仕事
投資をするとだんだん資産の増加が加速していくのを実感するようになります。
しかし、複利のグラフを見てわかるように多くの場合その効果が本当に大きくなるのは10年以上たったときです。
「え~、10年も待てないよ」
というのであれば恐らく、経済的自立を達成することはできません。
本屋に行くと「年利50%の投資手法」などの本が並んでたりしますが、誰でもマネ出来るものではありません。

そしてそういう手法に飛びついたとしても、時間と大切な資金を無駄にする可能性のほうが高いです。
その証拠に経済学者のピケティは過去2000年間で資本家(投資家)の平均利益は5%程度だと示しています。
これより利益率が高ければ高いほど、その利益率を達成する可能性はゼロに近づいていきます。
そうしないと平均利益5%がおかしなことになってしまうからです。
資産総額が小さいうちは投資で稼げないとすると、多くの方にとって収入の中心となるのは仕事をして毎月もらえる給料のはずです。
そしてサラリーマンが経済的な自立を達成するには、「仕事+投資」を継続して行うことが最も再現性の高い方法だと思います。
- 給料を投資→収入増
- ➡️さらに投資金額増→さらに収入増
- ➡️さらにさらに投資金額増→さらにさらに収入増
- ➡️・・・
いたって地味ですが、このサイクルに入ることが経済的自立への最も近道となります。
仕事をするのはストレスがたまったり、自分の時間がなくなってしまったりするという負の側面もありますが、サラリーマンにとっては投資に回せる唯一の大きな収入源が給料です。
不況に陥ろうが会社が存続する限り一定の給料はいただけます。
怪しい投資手法などに目を向けず、しっかりと働いて、着実に経済的自立へと歩んでいきましょう。
大切にしたい仕事の動機と常に意識したい自分の市場価値
大切にしたい仕事の動機は「世の中の役に立つこと」
ここから私とこれまでの仕事の関係について個人的な経験を少し書いて行きます。
入社してから3年間はのらりくらりと仕事をし、週末遊びに行くことだけが楽しみという生活でした。
入社4年目で結婚しましたが、ちょうどその時凶悪な上司と出会うことになります。
その時は仕事が上手くこなせず毎日3、4時間も訳も分からず怒られる毎日。。
終電で帰るのは当たり前で、ひどい時には一週間のうち3日も自腹でカプセルホテルに泊まることもありました。
当時は体が壊れるのではないかと心配になり、毎月の残業時間をこっそり記録していて、後から見返すと毎月200時間以上も残業をしていました。

私自身は自覚がなかったのですが、今でも友人達に「あの時のお前やばかったよ」と言われるぐらいです。
当時は本気で転職を考え、転職サイトに登録したり、大学時代の友人に電話して転職情報を得たりしていました。
もう限界が来そうだと思い、当時結婚したばかりの嫁さんに
「俺、キレて仕事やめて帰ってくるかも・・・」
と相談すると、あっさりと
「いんじゃない☺️」
と言われたことに救われた記憶があります。
しかしそういう劣悪な状況を人事部が把握し、突然の人事異動によりその凶悪上司とも別れることになりました。
その後は徐々に仕事に対する自信を取り戻し、周りからも少しずつ評価されるようになりましたが、仕事はあくまでも生活のためにしているという意識でした。
ところが入社して10年ぐらい経った頃に、これまた鬼のように怖いが仕事がめちゃくちゃできる上司に出会います。
その鬼上司は
「仕事っておもしれーよなー、人に感謝されてお金までもらえるんだぞ、どんどんやりたくなっちゃうね」
と面白いことを言っていました。
サラリーマン=社畜=悪というネット界の常識?にとらわれていた私は、仕事が面白いって新しい発想だなと思いました。
この鬼上司に出会ってからは、それまで以上に前向きに仕事に取り組むようになり、気がつけば仕事を楽しむようになっている自分がいました。
気がつくと今では15年も同じ仕事をしているので、当然ながら他の業界で仕事をしている方と比べると圧倒的に専門知識とスキルがあります。
それなりの経験と知識がついてきたので、最近は自分が世の中の役に立てるとするなら、今の仕事を一生懸命することかなと思うようになりました。
そして最近気づいたことですが、この「世の中の役に立つことをする」というのが仕事の動機となると、自分の出世のことばかり考えたり、できるだけ楽しようと考えたりすることがなくなります。
しかも「世の中の役に立つことをする」というのは、どれだけ欲を出して追求しても悪い方向には進みません。
せっかく大切な自分の時間を仕事に使うのなら「世の中の役に立つことをする」という動機のもと仕事をして感謝されたいですね。
常に意識したい自分の市場価値
自分の市場価値を意識するというのは、転職した際にいくらで雇ってもらえるのかを考えるということです。
例えばプロ野球選手で考えると分かりやすいです。
プロ野球選手は、前年度の打点や打率、守備などを総合的に評価され、翌年の年俸が決まります。
年俸を上げるためには(というかプロとして生き残るためには)、練習も必要だし結果も残す必要があります。
我々サラリーマンはそこまでシビアではありませんが、コロナ禍を契機に日本従来の「メンバーシップ型雇用」から、欧米では多い「ジョブ型雇用」へと急速に変化するようになりました。
- メンバーシップ型雇用;総合職(職務が限定されない)、年功序列(会社にいれば給料がもらえる)
- ジョブ型雇用;専門職(職務が限定される)、年俸制(出した結果に対して給料がもらえる)

「ジョブ型雇用」はプロ野球選手に近い形になりますね。
「ジョブ型雇用」の社会へ移り変わりつつある中、自分の市場価値を高めていくには、毎日の仕事で結果を出すことにこだわり能力を高めていく必要があります。
結果を出すというのは毎日の仕事で評価されるアウトプットをしっかりと出していくということです。
それができないとただ会社に居続けるだけの人になってしまいます。
コロナ禍でテレワークが進む中、アウトプットが出せる人とそうでない人の差がはっきりとわかるようになりました。
さらに今もう始まりつつありますが、数年以内にはAIの波が押し寄せてきて、自分でアウトプットを出せない人はどんどん切られていく世の中になります。
切られる側に回らないためには、日々の仕事でアウトプットを意識し、自分で自分の価値を作り上げていくしかありません。
ぼーっとしていると本当にやられてしまいます。
若い時から結果を出すことにこだわって仕事をしていると、自然と能力がつき、給料も上がっていきます。
そしてそれが自分の市場価値を高めることにつながります。

これまでのような年功序列のやり方は崩れていくので、若者にとっては明らかにチャンスです。
しっかり能力をつけてガンガン稼いでいきましょう。
いつまで働き続けるのか?4%ルールで考える
経済的な自立を達成する4%ルールを解説
「FIRE最強の早期リタイア術」という本で言われている4%ルールについて解説します。
4%ルールとは、資産総額(投資ポートフォリオ)の4%で生活することが出来れば95%の確率で資産を減らすことなく、生きていけるというものです。
なぜお金を使うのに資産が減らないのかというと、貯めた資産を投資しているからです。
イメージとしては1億円の資産の内、毎年生活費の400万円(資産の4%)を引き出し、残りの9600万円を投資する。
翌年も同じことを繰り返す。
翌々年も同じことを繰り返す。
毎年これを繰り返しても、資産が減る確率が極端に少ない(5%)ということです。
ちなみに95%の確率は何から出したかというと、100人の退職者のポートフォリオの推移をシミュレーションして割り出したようです。
「FIRE最強の早期リタイア術」の筆者は実際にFIREして3年たってますが、仕事の収入はないものの資産は増えたと言っています。
4%ルールからFIREに必要な金額を逆算するには、次の式で計算できます。
- FIREに必要な金額=年間生活費×25(4%で割ることと同じ)
FIRE本では、さらに変態的なシミュレーションの結果、現金クッションと利回りシールドというものを追加してやれば資産が減る確率をかなりゼロに近づけられると言っています。

詳しい内容は本を読んでみるとよく分かります。
経済的な自立を達成するのにいつまで働く?
さて、で気になるのは経済的な自立を達成するのにいつまで働く必要があるのか?というところです。
結婚しているのかいないのか?子供がいるのかいないのか?でいろいろと条件は違いますが、ここはざっと年間生活費を400万円としてみましょう。
年間生活費が400万円の場合のFIREに必要な金額は、
400万円×25=1億円!!!
1億円貯めれば4%ルールに従い働かなくても大丈夫な経済的な自立を達成したと言えます。
なかなか厳しい額が出てきましたね。
では1億円という大金を貯めるのに必要な積立額と年数を複利計算してみましょう。
年利は7%とします。
積立額 | 毎月10万円 | 毎月20万円 | 毎月30万円 | 毎月40万円 |
1億円到達年数 | 28年後 | 20年後 | 16年後 | 13年後 |
なかなか厳しい数字が出てきました。
現実を考えると早期に経済的な自立を達成させるには、共働きで年収1000万円以上のパワーカップルかよほど高年収の仕事に就くかのどちらかが必要となりそうです。
でもその条件がそろえば早くて30代中頃には経済的自立を達成する可能性が見えてきます。
まとめ
仕事と投資について熱くまとめました。
仕事ってきついですよね。
でも苦しい時ほど後になって思い出すものです。
そしてそういった経験が人生に厚みをもたらすのだと最近思うようになりました。
「あの経験が人生にプラスになった、あの頃があったから今の自分があると確信している!」
多分そういう経験って仕事にしろ、学生時代のクラブ活動にしろ、誰でもあると思います。
過度なプレッシャーは害になるけど、適切なプレッシャーは人生をより良いものにしてくれます。
実際に脳科学的に「適度な」ストレスは、精神の健康に対してプラスに働くようです。
仕事の愚痴を家でグダグタ言うより、生き生きと働くかっこいい姿を自分の子供たちに見せてあげたいですね。

私は世の中の役に立つことをし続け、数年以内に経済的自立を達成させてみせます。
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