くわにゃん(@kuwanyan98)です。
めざせ金持ち父さんシリーズの第4弾は「投資資金を準備する(出費把握編)」についてです。
投資をすることで積み上げられる資産というものは、以下のように単純化して表すことができます。
資産=(収入ー支出)×投資期間×利益率
この中で今回は、支出の部分に的をしぼって書きたいと思います。
先ほどの投資資産を単純化した式に描いた項目の中で、最も個人でコントロールしやすいのはこの支出です。
そして支出を抑えるためには、まずは自分の毎月の出費がどれぐらいになっているかを把握する必要があります。
一昔前なら毎月の出費を把握するためにはレシートを取っておき、エクセルやら家計簿アプリに自分で記入していく必要がありましたが、今はスマホアプリで自動的に家計簿を管理することができます。
今回の記事ではまずは一般的な家庭の支出の状況を確認し、続いて我が家の家庭の支出の状況と比較してみたいと思います。
一般的な家庭の支出状況を確認する
シミュレーションツールでライフプランごとの支出をざっくり把握する
現在、WEB上にはお金に関する人生設計をするためのツールがたくさんあります。
それぞれのサービスにより出来・不出来はあるでしょうが、今回はゆうちょ銀行が提供する「ライフプランシミュレーション」というサービスを使ってシミュレーションしてみたいと思います。
設定する項目は18項目あり、私が就職した当初の24歳当時の状況から現在の家族構成、持家の状況を考慮して入力してみます。
入力項目と内容は以下の通りです。
【ご自身について】
- 年齢:24歳
- 貯蓄額;100万円
- 職業;会社員
- 年収;400万
- 退職年齢と退職金;60歳・2000万円
【配偶者について】
- 配偶者;28歳の時に結婚
- 配偶者の結婚年齢;26歳
- 職業;パート
- 年収;250万
- 退職年齢と退職金;60歳・300万円
【子どもについて】
- 子ども;30歳で第一子誕生、32歳で第二子誕生
- 学校について;大学から私立
- 大学の通い方;下宿
- 子育て期間中の働き方;どちらもずっとフルタイムで働く
【ライフスタイルについて】
- マイホーム;34歳で購入、4000万円
- マイカー;200万円の車を5年ごとに買い替え
- 今の生活スタイル;「少しでも安いものを探したり、何を購入するか何回も検討したりするなど、お金の使い道を意識している」
- 退職後の生活スタイル;「ある程度節約しながらも、それなりに毎日を楽しむ生活を送りたい」
入力項目は簡単なので、10分もあれば全部入力できます。
夫婦と子ども2人の4人暮らしで、子供達が大学まで進学するというケースです。
この入力内容で得られたシミュレーション結果は以下の通りです。
一応退職するまでは右肩上がりに貯蓄ができますが、その後老後2000万円問題の壁に直面し、85歳のおじいさんになった時には48万円しか残らない貧乏爺さんという結果でした。

高いマンションを購入し、車を乗り回し、子供は2人とも私立大学という設定に無理があったのかもしれません。
このシミュレーションでは年収の上昇具合など細かい設定は出来ませんが、支出の方は総務省「家計調査年報(家計収支編)平成26年(2014年)平均速報結果の概況」を元に作成してあるようで、だいたいこんなもんなんでしょう。
非常に大雑把にとらえると、このシミュレーションより収入が多く、さらに支出を抑えることができれば生涯資産もこれよりも多くなるという目安にはなります。
このシミュレーション結果を元にライフステージごとの収入と支出の状況をグラフから切り取ってみます。
年齢 | ステージ | 年間収入 | 年間支出 | 税金控除後支出 | 毎月支出 |
28 | 結婚 | 650万円 | 700万円 | 525万円 | 44万円 |
30 | 第1子誕生 | 730万円 | 700万円 | 525万円 | 44万円 |
32 | 第2子誕生 | 750万円 | 700万円 | 525万円 | 44万円 |
34 | 住宅購入 | 800万円 | 1100万円 | 825万円 | 69万円 |
36 | 第1子小学入学 | 800万円 | 770万円 | 578万円 | 48万円 |
42 | 第1子中学入学 | 960万円 | 830万円 | 623万円 | 52万円 |
45 | 第1子高校入学 | 1000万円 | 900万円 | 675万円 | 56万円 |
48 | 第1子大学入学 | 1000万円 | 1100万円 | 825万円 | 69万円 |
50 | 第2子大学入学 | 1050万円 | 980万円 | 735万円 | 62万円 |
60 | 退職 | 2250万円 | 1750万円 | 1313万円 | 109万円 |
年間の収入と支出はグラフからそのまま抜き取り、税金をだいたいざっくり25%ととして、毎月の支出を計算してみました。
シミュレーション結果の収入ですが、夫がサラリーマン、嫁がパートならだいたいこんな感じのような気がします。
また支出の方ですが、子どもが私立大学で下宿という設定なので、もっと年間支出は多くなるはずです。
子どものバイト代から出してもらっているイメージなんでしょうか。。
まぁざっくりライフステージに合わせた収入と支出のバランスとしては、結婚後のDINKS(ダブルインカム・ノーキッズ)時代に貯蓄を増やし、住宅の購入で貯蓄が減り、子どもが生まれて高校・大学と進学していくにつれて支出が増大していくイメージです。
子供達の支出の増大に合わせて収入も増えていかないと家計的には結構きつい状況が目に見えますね。
また家計の金銭面だけ考えると子供は少ない方が楽なのがわかります。
ライフステージごとの支出の平均値を知る
続いてライフステージごとの支出の平均値についてみてみます。
総務省が実施した「平成26年全国消費実態調査」を参考に、私と同じ勤労世帯で子供が2人の場合の支出の平均値を計算し、ライフステージごとに掲載します。
ここでライフステージとは、
- 第1ステージ;夫婦(30歳未満)のみ世帯
- 第2ステージ;夫婦(35歳程度)と子供2人世帯(長子が未就学児)
- 第3ステージ;夫婦(45歳程度)と子供2人世帯(長子が義務教育期間)
- 第4ステージ;夫婦(50歳程度)と子供2人世帯(長子が大学生)
- 第5ステージ;夫婦(60歳以上)のみ世帯
という分類です。
ライフステージごとの1ヶ月の支出の平均値は以下のグラフのようになってます。
1ヶ月ごとの支出を金額ごとに細かく書くと以下の表のようになりました。
第1ステージ | 第2ステージ | 第3ステージ | 第4ステージ | 第5ステージ | |
食費 | 50,000 | 63,000 | 82,000 | 83,000 | 71,000 |
住居 | 46,000 | 26,000 | 12,000 | 12,000 | 17,000 |
光熱費 | 13,000 | 17,000 | 22,000 | 24,000 | 19,000 |
日用品 | 8,000 | 10,000 | 9,000 | 9,000 | 11,000 |
被服費 | 12,000 | 14,000 | 14,000 | 19,000 | 11,000 |
保険・医療 | 13,000 | 12,000 | 9,000 | 12,000 | 14,000 |
交通費 | 10,000 | 6,000 | 5,000 | 17,000 | 8,000 |
自動車等関連費 | 18,000 | 25,000 | 21,000 | 29,000 | 28,000 |
通信費 | 16,000 | 17,000 | 18,000 | 25,000 | 12,000 |
教育費 | 0 | 24,000 | 33,000 | 120,000 | 0 |
教養娯楽費 | 28,000 | 25,000 | 32,000 | 29,000 | 30,000 |
その他支出 | 45,000 | 33,000 | 35,000 | 55,000 | 42,000 |
交際費 | 14,000 | 12,000 | 10,000 | 13,000 | 28,000 |
合計 | 273,000 | 284,000 | 302,000 | 447,000 | 291,000 |
単位は円で、千円単位で丸めてます。
この金額には住宅ローンの金額が入っていないので、ご自身の住宅費または住宅ローン金額をプラスすると支出の平均値の目安になり、比較ができますので参考にしてみてください。
先述したように子供が生まれて数年経つと食費が増えていき、高校・大学と進学するに連れて教育費が爆発的に増える様子が分かります。
ゆうちょ銀行のライフプランシミュレーションの結果とだいたい同じでした。
自分の家庭の支出を把握する方法
ここまでで一般家庭の平均支出が把握できたので、続いては自分の家庭と照らし合わせて、支出が多いのか少ないのかを判断します。
新入社員当時はエクセルで家計簿をつけ、その後スマホを手にしてからは家計簿アプリでコツコツと家計簿をつけていましたが、今はマネーフォワードという無料で使える家計簿アプリを使用しています。
このアプリではクレジットカードや銀行口座を登録しておくと自動でアプリに使用状況を取り込んでくれるため、自分でやることはほとんどありません。
難点はクレジットカード等の登録の際にログインパスワードを入力する必要がある点です。

はじめは戸惑いましたが、かなり普及しているアプリなので大丈夫かなと思い使い始めました。
一年以上使ってますが、特に問題はありません。
このアプリを使用するとクレジットカードで使用したお店の情報から自動的に食費、生活費などの項目に振り分けられます。
以下の図はマネーフォワードで仕分けされた2020年3月の我が家の家計簿です。
全体ではありませんが、イメージはこんな感じです。
続いてマネーフォワードで得られた我が家の平均支出の家計簿と先に紹介した全国平均の家計簿と比較してみます。
我が家は現在長男が小学生なため、第3ステージ(子供2人で長子が義務教育世代)です。
項目 | 一般平均 | 我が家の家計簿 |
食費 | 82,000円 | 70,000円 |
住居 | 12,000円 | 12,000円 |
光熱費 | 22,000円 | 23,000円 |
日用品 | 9,000円 | 15,000円 |
被服費 | 14,000円 | 25,000円 |
保険・医療 | 9,000円 | 15,000円 |
交通費 | 5,000円 | 10,000円 |
自動車等関連費 | 21,000円 | 50,000円 |
通信費 | 18,000円 | 4,000円 |
教育費 | 33,000円 | 18,000円 |
教養娯楽費 | 32,000円 | 20,000円 |
その他支出 | 35,000円 | 29,000円 |
交際費 | 10,000円 | 5,000円 |
合計 | 302,000円 | 296,000円 |
自動車関連費用やその他支出では、車検費用や年間帰省費用から1ヶ月平均を計上しました。
全国平均、我が家の家計簿共に住宅ローンは含まれていません。
総額では我が家の家計簿と一般的な家計簿はだいたい同じでした。
割高だった項目と割安だった項目を書き出してみます。
【割高な項目】
- 被服費
- 保険・医療費
- 自動車等関連費
被服費が高いのは共働きで好きなものを買っているからでしょうね。
無駄な保険には入らないようにしていたのに、保険・医療費が高いのは意外でした。
自動車等関連費用は車を所有している以上、所有していない人も含まれる平均より高くなるのは仕方がありませんね。
【割安な項目】
- 食費
- 通信費
- 教育費
食費・教育費が平均値より低いのは、我が家が第3ステージの入り口に入ったばかりだからですね。
通信費が安いのは夫婦そろって格安スマホという恩恵を受けているためです。
まとめ
今回の記事では以下の資産形成を表す式
資産=(収入ー支出)×投資期間×利益率
のうち投資をする前に守りとなる支出に的をしぼって書きました。
支出は収入を増やすよりも個人で最も簡単にコントロールできる項目なので、ここを抑えない手はありません。
とくに支出に関しては全国の平均値もあるので、比較がしやすく取り組みやすいですね。
今回は支出の中でも自身の家計簿の確認を中心に検討を行なったので、次回は支出の中でも節約についてまとめたいと思います。
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