投資資金を準備する「支出の最適化3ステップ」【支出と投資のバランスを大切に】

悩み
悩み

毎月の支出が多くて、なかなか投資資金が貯まらないなぁ。

どうすればいいの?

こんなお悩みにお答えします。

☑️本記事の内容

  • 「支出の最適化」への3ステップ
  1. 人生の5大支出を見直す
  2. 減らしても幸福度が変わらない基礎的な支出を見直す
  3. ちょっと我慢すれば減らせる支出を見直す
  • 人生を楽しむためには支出と投資のバランスが大切

☑️本記事の執筆者

くわ

投資歴15年超のサラリーマン投資家です。

私のブログでは投資初心者・中級者の方々に向けて基礎知識を短期間で身に付けられるよう分かりやすくまとめてます。ぜひご覧ください!

投資を始めて複利の効果を実感しはじめると、利益を大きくするためにできるだけたくさんの金額を投資したくなります。

 

投資資産は次の式に従って徐々に大きくなっていきます。

  • 資産=(収入ー支出)×投資期間×利益率

この中でも今回の記事で取り上げる支出の管理は最も取り組みやすく、効果がすぐに表れます。

 

例えば毎月節約によって1万円を追加で投資することが出来れば、10年で158万円、20年で417万円の資産増になります(年利5%の場合)。

 

そのためには出来るだけ生活を切り詰め節約したくなるのですが、節約が度を過ぎるとせっかく投資をしていても「今を楽しむ」ということを置き去りにすることになります。

 

そこで今回の記事では、巷で言われている「節約」という表現ではなく、「FIRE最強の早期リタイア術」という本に書かれている「支出の最適化」という表現で、支出を管理する方法を紹介したいと思います。

 

「節約」というと何でもかんでも支出を切り詰めるイメージですが、「支出の最適化」は個々人の価値観、家族の考えなどを考慮して、最適な支出の状態を目指すというものです。

くわ

「支出の最適化」を一度行えば、無駄なお金を使うことがなくなり、家計の管理に関してはストレスフリー状態になります。ぜひ読んでみて下さい。

自身の支出と一般的な支出を比較する方法は✅ライフステージごとに必要な支出を知る方法【自身の家計簿と比較し支出を見直そう】を参考にしてください。

「支出の最適化」への3ステップ

ステップ1;人生の5大支出を見直す

支出を見直す場合は、ちまちまとなんでも節約を考えるより、まず初めは大きな支出を見直します。

 

そこで人生において支出が大きい、5大支出というものについて考えてみます。

【人生の5大支出】

  1. 教育
  2. 住宅
  3. 老後
  4. 保険

①教育

子供から大人になるまでにかかる教育費用は一人当たり1200万円程度と言われています。

 

今は私の子供達は小学生ですが、すでに2人ともピアノとプールを習っています。

しめて毎月2万円以上の支出となっています。

 

私の方針としては、勉強については中学生ぐらいになってから本格的に始めればいいかなと思っていますが、周りの状況によってはどうなるか分かりませんね。

そこで小学生から大学卒業までに必要な教育費用をまとめてみました。

一度これらを確認しておくだけでも心の準備ができていいと思います。

小学校〜大学卒業までに必要な教育費用と準備の仕方を考える
悩み 子供の教育費ってどれぐらいかかるの? こんなお悩みにお答えします。 ☑️本記事の内容 小学校〜大学卒業までの教育費用 教育費の準備の仕方 ...

②住宅

住宅に関しては「持ち家派VS賃貸派」で意見が大きく分かれるところです。

 

投資関係の本やブログなどを見ると大方の意見としては、「賃貸派」をすすめる意見が多いように思いますが、私は数年前にマンションを購入しました。

 

巷で言われているマンションは買った瞬間に値段が下がり・・・などの話は実際どうなのか?

マンション購入後、私の10年の実績を元に簡単に検証してみます。

 

マンションの購入にあたり10年間で支払った費用は以下の通りです。

【マンションを買った場合の費用】

毎月支払い 毎年支払い 10年間の支払い
ローン 9.2万円 110.4万円 1,104万円
管理費・修繕積立金 2.1万円 25.2万円 252万円
固定資産税 9万円 90万円
合計 1,446万円

続いて、私が住んでいる同じマンションの賃貸相場から、仮に10年間賃貸で過ごした場合の費用を想定し計算してみます。

【同じマンションの賃貸の費用】

毎月支払い 毎年支払い 10年間の支払い
家賃 16万円 192万円 1,920万円
更新費用 16万円 160万円
合計 1,980万円

同じマンションで購入した場合と賃貸の場合を比べると

  • 購入の場合・・・1,446万円
  • 賃貸の場合・・・1,980万円

10年間で444万円、毎月にすると4.5万円ぐらいマンションを購入したほうが毎月の支払額は少なかったという結果でした。

 

でもここまでは良くある話ですね。

くわ

マンションを買ったほうが、毎月のお支払はお安くなりますよ。ってやつです。

でも実際はマンションの評価額が下がるため、実はお得になってないことはよくあります。

 

では、10年間でどれぐらいマンションの値段が下がったでしょうか?

中古相場を調べると実はマンションの値段は買った当初から微妙に上がっています。

 

ということは、マンションを買ってローンは払ったけどマンション価格は微増なので、10年間無料でマンションに住めたことになります。

巷で言われているような「賃貸が有利」という一般常識と違いますね。

 

でも購入前に中古物件と周辺の家賃相場、新築の値段を比較して、こうなることはある程度想定していました。

 

住宅については金利の状況や現金をどれだけ持っているか、価値観など、個人によって考え方は変わるので、一度自分で考えてみると良いと思います。

以下に「持ち家派VS賃貸派」を詳細にまとめました。

持ち家と賃貸はどっちがお得なのか?生涯費用をシミュレーション比較
悩み 持ち家と賃貸はどっちがお得なの? こんなお悩みにお答えします。 ☑️本記事の内容 持ち家と賃貸の生涯費用をシミュレーションして比較 &#...

③老後

老後については「まだまだ先のことだよ」という方々にとってはイメージがしづらいですね。

私もそうです。

ただこれも事前に知っておくとどれぐらいの準備が必要なのか検討がつきます。

詳しくは以下の記事にまとめましたが、結論を書くと以下のようになります。

  • パターン1;年収多め+共働き=準備資金の必要なし
  • パターン2;年収普通+共働き=退職金がもらえれば十分
  • パターン3;年収普通+専業主婦=退職金+貯蓄で2,000万円準備

老後2000万円問題が少し前に話題になりましたが、ちゃんと働けば意外と貯蓄なしでも大丈夫なことが分かりました。

なのでコツコツ投資をして複利運用すれば全然問題なしということです。

詳細は以下の記事をご覧ください。

老後の生活費と年金収入について考える。いくら準備資金が必要か?
悩み 老後ってどれぐらいお金が必要なの? こんなお悩みにお答えします。 ☑️本記事の内容 老後に必要な生活費 老後の年金収入金額 老後に必要...

④保険

保険も価値観によって変わってくる項目ですが、日本人は保険をかけすぎといわれています。

私も月に15,000円ほどかけていましたが、いろいろと調べて余分な分を無くして、今は毎月8,000円程度になってます。

 

生命保険は私が亡くなったとしても住宅ローンが無くなるので、掛けていません。

 

保険は長期に渡って支払い続けるにも関わらず、意外と見直さない項目なので、一度しっかりとチェックしておくと良いと思います。

保険については個々人の価値観が大きく影響するところですが、一度自分の年齢・家族構成・収入・貯蓄の状況からしっかりと考えてみることをおすすめします。

考える基準は以下の記事を参考にしてください。

無駄な保険料を支払わないために大切な保険の知識
悩み 保険って普通どれぐらい支払ってるの? こんなお悩みにお答えします。 ☑️本記事の内容 生命保険の種類と毎月の平均支払額 日本の医療保険制度に...

⑤車

車は田舎であれば必要でしょうが、都会にあっては交通の便もよく、さらに投資家からすると、車を持つなんて愚の骨頂です。

 

 

しかーし。私、持ってます。車

 

 

10年以上も。。

 

 

車を購入してしばらくたった後、嫁さんに

くわ

そろそろ車手放さない?毎月5万円ぐらい維持費がかかってるんだよ?

と相談したことがあります。

 

そこで返ってきた答えは、

嫁さん
嫁さん

いやだ、車は我が家の幸せなんだよ

と。

何も言い返す言葉がありませんでした。

 

確かに思い返すと、これまで子供たちを乗せてキャンプや箱根の温泉、浜名湖、木曽駒高原、大井川鉄道・・・数々の場所に連れて行ってくれ、たくさんの思い出が出来ました。

これらの思い出は、思い立った翌日にいろいろなところにドライブへ出かけるという計画性のない私たち夫婦には、自家用車が無いと出来なかったプライスレスな経験かもしれません。

 

というわけで、これからも我が家の車は、思い出を作るために走り続けるでしょう。

 

5大支出については節約という意味ではあまり優等生ではありませんが、マンションを購入し、車を保有するというのが我が家にとっては、最適化された支出のスタイルです。

以下にリアルな車の維持費についてまとめました。

驚愕!!中古のBMWに8年間乗ったリアルな維持費は意外に高かった
悩み 車の維持費ってどれぐらいするの? こんなお悩みにお答えします。 ☑️本記事の内容 中古のBMWに8年間乗った維持費 ☑&#...

ステップ2;減らしても幸福度が変わらない基礎的な支出を見直す

続いては、該当する支出を減らしたとしても幸福度が変わらない基礎的な支出を見直します。

具体的には、携帯電話をSIMフリーのスマホにしたり、電力会社を安い会社にすることが該当します。

 

住んでいる場所や環境によって何に取り組めるかは違ってきます。

例えば私の場合、携帯電話でいうと楽天モバイルを使っているため、1年間は無料です。

 

またスマホ自体音楽を聴くかLINEぐらいしか使わないので、1年後以降も1GBまで使わないので、これからずっと無料の見込みです。

 

こんな感じで、インターネットのプロバイダーであったり、あまり使用していない有料アプリであったり、変更したとしても幸福度が変わらない範囲で減らせる支出をサクッと減らしてしまいましょう。

ステップ3;ちょっと我慢すれば減らせる支出を見直す

最後はちょっとだけ我慢や工夫が必要な項目を紹介します。

  1. 飲み物を水筒で持っていく
  2. 毎日の昼食を手作り弁当に
  3. 外食の回数を減らす
  4. 無駄な飲み会に行かない
  5. ジムを使わず日常に運動を取り入れる

①飲み物を水筒で持っていく

外に出かけるときに子供がいると飲み物は必須です。

すぐに「喉乾いた~」って始まります。

毎回飲み物をコンビニや自販機で買ってると小さな出費が重なるので、我が家では水筒に飲み物を入れて持っていくようにしています。

②毎日の昼食を手作り弁当に

もともと職場の昼食があまり美味しくなかったので、いっそのこと自分で作ってしまえと弁当を作りを始めたのがきっかけです。

はじめは自分で弁当を作り、卵焼きを1本切らずにまるまる入れたり、おにぎりだけ持って行ったりしていましたが、その様子を見るに見かねて愛妻が私に代わって弁当を作ってくれるようになりました。

 

完全に作戦勝ちです。

弁当だと食べる量は調整できるし、味も濃くないので健康にも良く、さらに節約にもつながるので良いことだらけです。

③外食の回数を減らす

外食も1人や夫婦2人なら大したことありませんが、4人家族となると毎回4~5千円と結構な出費になります。

外食を全くしないわけではないですが、できるだけ無駄に外食しないよう心がけています。

無理のない範囲で減らしていきたいですね。

④無駄な飲み会に行かない

私は社内の飲み会は行く必要が無かったり、気が進まないものはなるべく断るようにしています。

 

たまに行ったとしても、2次会に行くことはほとんどありません。

1次会を全力で楽しんで、2次会は笑顔で「じゃあ、帰ります」って言うと、周りの人も悪い気はしないと思います。

 

ちょうどいい時間に気分よく帰れる上にお金も時間も無駄にならなくて、なんなら残業するより早く家について家族も喜び、いいことづくめです。

⑤ジムを使わず日常に運動を取り入れる

どうしてもジムに行って体を鍛えたいという人もいるかと思いますが、そうでなければ、日常に運動を取り入れるというのは、お金も時間もかからずおすすめです。

 

私はマンションや駅の昇り降りには、階段を使います。

また最近は通勤時に電車を使わずに片道30分ぐらい、朝と夜で合計60分以上は歩いています。

 

適度な運動は健康に良い他、ストレス解消や脳の働きにもいいみたいです。

仕事を終えて家に帰ってから、「さぁ、ランニング」というよりは、日常生活の中に運動を取り入れるのが私にとっては継続しやすくていい方法です。

人生を楽しむためには支出と投資のバランスが大切

投資を始めると、複利の力をフルに使うために、できるだけ早くたくさんの金額を投資したいという欲望が生まれ、とことん節約したいという気持ちが強くなっていきます。

 

そして気がつけば節約ばっかりして、将来使うかわからないお金ばかりに集中し、いつまでたっても「まだまだお金が足りない」という気持ちにとらわれることになってしまいかねません。

 

そのため、やみくもにできるだけ出費を抑えようとする「節約」ではなく「支出の最適化」が重要になります。

 

支出の最適化とは、やたらめったら節約に走るのではなく、支出と投資へ回すお金のバランスを個々人や家族で見つけていく行為です。

 

そこで大切なのが、「今お金をたくさん使うのか、将来使えるお金をたくさん用意するのか」という視点です。

給料でもらったお金をすぐに全部使うと豪華な暮らしが出来ますが、将来リストラにあったりするとお金が貯まっていなくて後悔することになります。

 

逆に節約を突き詰めて子供たちと旅行にも行かず、楽しむことを自制し続け、豊かになるために支出の管理と投資をしているはずが、気が付けば「なんのためにやってんだか現象」に陥るなんてこともあるかと思います。

 

お金についての価値観は、その人の育った環境、収入、家族構成などの影響を受けるので他人と違うのは当然です。

さらに問題なことにお金の価値観は、自分自身の年齢によっても微妙に変化していくことです。

 

家族との旅行や、子供と遊ぶこと、ファッションを楽しむなど、その年齢でしか感じられない喜びというのは個人個人であるはずです。

 

そのためそれぞれの個々人・家族の感覚で「最高にちょうどいいポイント」を見つけるのが支出の最適化という行為です。

まとめ

今回の記事では、

資産=(収入ー支出)×投資期間×利益率

のうち投資をする前に守りとなる支出に的をしぼって書きました。

支出の管理はこの式の内、個人の努力次第でいくらでもコントロール可能な部分なので、しっかりと管理していきたいところです。

 

支出を減らして浮いたお金を投資にまわすというのは、投資の面だけを考えればできるだけ節約した方が得策です。

 

しかし、私にとって「投資の目的=人生をより良くするため」である以上、支出の最適化によって、今を幸せに生きるための支出と将来安心に暮らすための投資のバランスをしっかりと取っていきたいですね。

タイトルとURLをコピーしました