
投資を始めたけど、インデックス投資や高配当株投資、成長株投資とか色々あって迷っちゃうなぁ。
どうすればいいの?
こんなお悩みにお答えします。
☑️本記事の内容
- インデックス株・高配当株・成長株投資のメリット・デメリットを知る
- 自分と相性のいい投資方法を知るためにおすすめの方法
- 投資を継続することが資産を増大させる
☑️本記事の執筆者

投資歴15年超のサラリーマン投資家です。
私のブログでは投資初心者・中級者の方々に向けて基礎知識を短期間で身に付けられるよう分かりやすくまとめてます。ぜひご覧ください!
投資を始めたばかりのころは、投資に関する本やネットなどの情報をたくさんみて、いろいろな投資方法に目移りしてしまいます。
例えばインデックス株の積み立て投資を始めたとしても、途中で高配当株投資をしている方のブログを見ると、毎月もらえる配当金がうらやましくなったり、成長株で1億円稼いだ人を知ると成長株投資に乗り換えたくなることは良くあります。
そしていろんな投資方法に振り回された結果、数年後に気がついた時には、「何をやっていたんだろう!?」ということにもなりかねません。
今回の記事では、インデックス株投資・高配当株投資・成長株投資を紹介し、それぞれのメリット、デメリットをまずは知ってもらいたいと思います。
そしてこれらの特徴を理解した上で、自分に合う投資方法の選び方を解説します。
最後に自分に合った投資方法で投資をすることが、自然と長期投資へとつながり、そして長期間の投資が複利の効果で資産の増大につながるという点を解説します。

周りの情報に振り回されず、自分に合う投資方法を見つけて、長期投資で成功しましょう。
インデックス株・高配当株・成長株投資のメリット・デメリット
①インデックス株投資
インデックス株投資は、米国や全世界などのインデックスに連動する商品にひたすら投資するというものです。
①インデックス株投資のメリット
インデックスに連動する商品に長期間投資し続けるという投資方法は、手数料の面や銘柄選択の手間の面から考えて、忙しいサラリーマンにおすすめの方法です。
インデックス株投資のパフォーマンスは、100点ではなく80点を目指しにいく投資方法であるものの、ここ最近は十分な結果が出ています。
以下は米国の代表的なインデックスであるS&P500の2010年〜2020年のチャートです。
S&P500は上記のチャートの通り、10年間でなんと約3倍にもなるという驚異のパフォーマンスでした。
またインデックス株投資は、個別株のように銘柄を選んだり、企業の分析をしたり、将来を予測する必要もありません。
全世界株式か米国株式かと投資先さえ決めてしまえば、あとはひたすら毎月積み立て投資を実行していくだけです。
手間もかけず、そこそこのパフォーマンス(年率5%〜7%程度)を目指すというのがインデックス株投資の特徴です。

ところが
①インデックス株投資のデメリット
確かにインデックス株投資は、手間とパフォーマンスを考えればいい投資方法です。
しかし先ほども書いたように投資を始めたあとは、自動で毎月積み立て投資ができるので何もやることがなく、自分の証券口座の画面の数字(資産)はどんどん大きくなっていくものの、どこか物足りなさを感じる方もいるはずです。
投資をしているのにその恩恵をあまり感じない。。。と
配当金をもらえるわけでもなく、株主優待が届くわけでもなく、ただ画面上の数字が増えていくだけです。
そして以下のグラフのような投資タイミング(S&P500で2001年から2010年の投資期間)によっては10年投資を継続したけど利益にならなかったということも起こりえます。
これではせっかく投資をしたのに途中で「やっぱり投資なんてしなけりゃよかった。」と思うこともあるでしょう。
①インデックス株投資
- メリット;手間がかからない、成績もいい
- デメリット;面白みがない
②高配当株投資
つづいて高配当株投資は、高配当株として有名なたばこ関連のJTやコカ・コーラ、P&G、AT&T、ベライゾン、エクソンモービル、ロイヤルダッチシェル、ファイザーなどなどにひたすら投資し、いつかは配当金だけで生活をするということを夢見る投資方法です。
②高配当株投資のメリット
この投資方法では投資をするたびに配当金が増えていくため、投資をすることで豊かになっていく感覚をダイレクトに感じる方法です。
10万円投資して3%の配当利回りだと年間で3,000円配当金が増えます。
これを毎月10万円の投資を繰り返すと年間で36,000円も配当金が増え、10年も繰り返すと年間36万円も配当金がもらえる計算です。
そして配当金を再投資して、さらに投資銘柄の値上がりも考慮するともっとパフォーマンスは上がります。
さらにコカ・コーラ、P&G、ファイザーなどの高配当株銘柄は、ディフェンシブ株と言われ、不景気でも株価が下がりにくいという特徴があります。
また米国の高配当株銘柄は、毎年配当金を増やし続ける連続増配株も多く、不景気でもしっかりと配当金を出してくれます。
株価下落時にもらえる配当金は精神的にありがたく、長期投資の心の支えにもなります。
②高配当株投資のデメリット
ここまでを見ると高配当株投資はとてもいい方法に見えますが、先述したように配当金を受け取ると配当金には税金がかかるため、投資の効率としてはあまりよくありません。
日本の下部であれば配当金に20%の税金がかかり、米国株であれば二重課税により30%も税金がかかってしまいます。
さらに高配当株投資は、配当金がもらえることも考慮してもS&P500のパフォーマンスを超えるのは至難の業です。
例えばS&P500とS&P500の中の高配当株に投資するSPYDの結果を比較してみます。
緑がS&P500で青が高配当株SPYDの配当金込みの成績です。
項目 | S&P500 | SPYD |
投資成績 | 67% | 38% |
これだけでもS&P500の方がパフォーマンスがいいですが、さらに配当金にかかる税金を考慮するとSPYDは成績が悪くなります。
このように高配当株投資は配当金がもらえて毎月ウハウハな投資方法ですが、パフォーマンスだけを考えるとS&P500などのインデックスにはなかなか勝てないという現実があります。

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②高配当株投資のデメリットのその先
高配当株投資には夢があります。
1000万円投資して配当利回りが3%だと年間30万円の不労所得です。
2000万円だと年間60万円、4000万円だと年間120万円・・・
これぐらいになると独り身だとセミリタイアも視野に入ってきます。
投資の目的は他人との勝ち負けではないので、高配当株投資で配当金をもらって嬉しく感じたり、投資をしてよかったなという思うのであれば全然アリです。
配当金によって生活を豊かにしたり、はたまた再投資の原資にしたり、いろいろな使い方ができます。
さらに配当金というアメを定期的にもらうことが結果的に投資を継続するモチベーションになり得ます。
このように高配当株投資派は、効率を追求しない分投資のパフォーマンスは少し落ちるものの、投資をすることで豊かさを実感しやすい方法だと言えます。
ある程度の資金量があり、早々にセミリタイアを目指したい方にとってはいい方法だと思います。
②高配当株投資
- メリット;配当金がもらえて長期投資のモチベーションになる
- デメリット;成績はインデックス株(S&P500など)に劣る傾向
③成長株投資
最後は成長株投資です。
③成長株投資のメリット
成長株投資は、GoogleやAmazonなど今世界の相場を引っ張っている高成長する企業に投資する方法です。
成長株の中でもGAFA(Google、Amazon、Facebook、Apple)と呼ばれる企業は誰でも知っていると思います。
GoogleはAndroidスマホやネット検索、Amazonはネットショッピング、FacebookはSNS、Appleはiphoneと今の世の中には欠かせない存在となっており、大きな利益をあげています。
成長株投資はこれらの高成長する企業を見つけて投資するというものです。
③成長株投資のデメリット
高成長でいかにも利益が出来そうな成長株投資ですが、成長株=高利益でないことは、シーゲル教授の著書「株式投資の未来」で「成長性の罠」と表現し解説されています。
「成長性の罠」とは、投資家は企業の成長を期待して投資するため、
みんなが成長を期待している成長株はすでに株価が高くなっている可能性が高く、その後は投資家の期待以上の成長が出来ないことから、投資のパフォーマンスがあまり上がらないというものです。
「株式投資の未来」では過去50年以上の株式パフォーマンスを研究した結果、かつて成長株であったIBMなどの企業より、コカ・コーラやP&Gなどの地味な銘柄のほうがパフォーマンスが良かったことを明らかにしました。
また成長株は、人気が高くバブル化する傾向があります。
2000年に発生した米国のITバブルでは、最高値から最大で81%も下落しました。
このように成長株投資は、必ずしも投資のパフォーマンスを保証されているわけではなく、変動率も大きいのがデメリットです。

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③成長株投資のデメリットのその先
「株式投資の未来」では2000年のITバブルぐらいまでの研究結果を元に書かれた本ですが、その後のIT企業の成功はすごいものがあります。
先ほど紹介したGAFA(Google、Amazon、Facebook、Apple)とS&P500の2016年〜2021年の5年間の成績を比較してみます。
このチャートを見ると優秀なS&P500の成績ですら、大したことが無いように見えてしまいます。
この先も同じ状況が続くかは分かりませんが、今はクラウド、サブスク、IoT、5G、MaaS、AIと続々と新しい言葉が出てくるように産業革命以来のITによる社会の変革が起きつつあると言われています。
簡単には行かないものの、未来のGAFAを見つけていち早く投資することが出来れば、爆発的な利益を見込める可能性があるのが成長株投資の魅力です。
③成長株投資
- メリット;大きな利益になる可能性がある
- デメリット;暴落時は下落幅が大きくなることがある
自分と相性のいい投資方法を知るためにおすすめの方法
実際に投資して相性のいい投資方法を知る
これまで3つの投資方法を紹介しましたが、どの投資方法が自分と相性がいいのかというのは、実際に投資してみないと分かりません。
なぜなら個人によって資産の状況、家族の状況、暴落した際にどう感じるかなどは、本人が体験してみないことには分からないからです。
ただ実際に体験すると言っても、

実際に投資をしてみるって、そんなにお金ないよ!?
って言いたくなりますね。
でもリスクなく投資を体験する方法があります。
それは✅楽天ポイント投資が投資未経験者にもおすすめな理由。始め方と実績も公開で紹介している楽天ポイント投資です。
もらったポイントで投資ができるので、試しに投資をしてみるというのにはもってこいです。
ここまでで紹介した3つの投資方法は、すべて楽天ポイントを使って投資可能な投資信託で体験することが可能です。
参考にそれぞれの投資信託を紹介します。
名称 | 分類 | 投資対象 |
eMAXIS Slim米国株式(S&P500) | インデックス型 | S&P500 |
楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド | 高配当株 | VYM |
eMAXIS NASDAQ100インデックス | 成長株 | ナスダック100指数 |
※分類は全てインデックス型ですが、今回の記事で意味するところのインデックスのS&P500だけをインデックス型と表記しています。

数年間実際に投資してみると値動きや特徴がつかめて、自分に
どの投資方法がいいのか分かるようになりますよ。
完璧を求めすぎない
相性のいい投資方法を探すのは重要ですが、完璧を求めすぎると苦しくなります。
特に投資の場合はWEBの情報や投資に関する本など実に多くの情報であふれています。
そしてお金のことなので、出来るだけパフォーマンスをよくしたいという人間本来の欲望から、投資手法を探す迷宮に入り込んでしまいがちです。
私もこれまで数々の投資方法を試してきましたが、最終的には「完璧を求めすぎない、利益はほどほど」というのが自分にとって、心地がいいことに気づきました。
人生のステージが進んでいくにつれて、収入が増えたり減ったり、価値観や家族との関係などなど常に状況は変化していきます。
その時最適と思っていた投資方法も時間とともに変わっていく可能性は高いです。
そのような状況の中で「これで完璧という正解はない」だろうし、完璧を求める意味もあまりないような気がします。
なので「完璧を求めすぎず、投資と適度な距離をもつ」というのが私のスタイルであり、投資のパフォーマンスが年率7%だろうが5%だろうが、はたまた3%でも、心地よい投資を長くゆったりと続けていくことの方が重要だと思います。
投資を継続することが資産を増大させる
投資をしていると他人の投資成績が気になったり、最悪な場合は突然の暴落に動揺して投資をやめてしまう可能性もあります。
しかし、ここまでで説明したように自分が納得して相性のいい投資方法をしていると、どういう状況になったとしても自分で決断した投資方法であるため、そのまま投資を継続できる可能性が高くなります。
そして、複利の効果を得るにはそもそも投資を継続する必要があります。
次の図のように、投資を継続することが大きな利益に繋がります。
この図では、投資金額100万円を5%複利で10年運用するのと25年運用するのでは170万円も利益に差が出ています。
つまり数%の利益にこだわるよりも、相性のいい投資方法で出来るだけ長く投資することが、複利の恩恵を受けられて、投資の成功につながることが分かります。
まとめ
今回の記事では、インデックス投資と高配当株投資、成長株投資の3つの投資方法の特徴を紹介しました。
そして長期投資で成功するためには自分に相性のいい投資方法を継続することが、長期投資で成功する上で大切という点を解説しました。

いろんな投資方法を試してみて、自分にあう投資方法を探してみてください。
投資方法が決まったなら、他人の意見に振り回されず、たんたんと自分の投資方法を信じて投資を継続していきましょう。
継続することが出来たなら、ゆくゆくは大きな利益を得ることができると思いますよ。