デフォルトした国の行く末・・・通貨の暴落が国を救う!?

デフォルトとは

デフォルトとは

デフォルトというのは債務不履行のことで、簡単にいうと「借金が返せません」と言うことです。

国の自己破産状態です。

 

そもそも国は国債を発行し、自分の国の国民や海外の投資家からお金を集め、道路を造ったり医療サービスを提供したりします。

そしてインフラが整備されると民間企業は効率が上がり利益を上げやすくなり、その利益から税金を徴収し、再度公共投資という好循環となり国全体の力が上がっていきます。

国債には返済しなければならない期限があり、その期日がくると利子(国債の金利)をつけて投資家に返す必要があります。

上記のように経済が順調にまわっている状況では企業の利益から税金を徴収し、国債の返済も難なく行われます。

 

しかし政治が不安定で経済がダメージを受けたり、紛争などで国の収入がへってしまい国債の返済ができなくなるとデフォルト状態となります。

ここ最近デフォルトした国々

デフォルト・債務不履行と聞くと国が破綻してお先まっくらだというイメージを持つかと思いますが、これまでたくさんの国がデフォルトを経験しています。

ここ20年ぐらいで起きた主なデフォルトを一覧にします。

原因
1998年 ロシア アジア通貨危機と石油価格下落の影響による国債金利の暴騰(金利172%)
2001年 アルゼンチン ロシア危機により新興国からの資金引き上げに伴う通貨暴落
2012年 ギリシャ EU支援第2弾を受けるため国債保有者との合意に基づく「秩序だったデフォルト」
2014年 アルゼンチン 2001年デフォルトの際の債権者との返済問題がこじれて「選択的デフォルト」

アルゼンチンは第二次世界大戦までは世界有数の経済大国でしたが、産業構造の転換への失敗からこれまで8回もデフォルトをしています。

アルゼンチンにとってデフォルトは慣例行事のようになってます。。。

 

またギリシャの場合は先進国ではじめてのデフォルトとしてEU崩壊につながりかねないほど深刻なものでした。

ギリシャは2009年の政権交代をきっかけにして、それまでに公表していた財政赤字の改ざんが明るみに出たことをきっかけにギリシャ国債が暴落しました。

ギリシャの場合は借金が帳消しになるデフォルトではなく、一部だけ借金を減らされることで合意しました。

外貨建て国債の怖さ

上記に書いたデフォルトの特徴としてはすべて外貨建ての国債であったというところです。

外貨建てというのは自国の通貨ではなく、例えばドル建ての国債という意味です。

ロシア、アルゼンチンはドル建て、ギリシャはユーロ建てで国債を発行し借金をしていました。

 

外貨建てということは、借金している国の通貨が下落した時にはさらに返済額が増えてしまいます

ロシアのルーブルの場合を例に説明します。

上記の図は実際に1998年に起きたロシア危機時のルーブルの価値から借金の額を計算してみました。

くわ
くわ

同じ645億ドルの借金であったのに、通貨安になることで借金がとんでもない額に膨れ上がっているのがわかります。

そしてさらに借金が増えてデフォルトの可能性が出てくると、海外の投資家は資金を引き上げさらに通貨安となります。

通貨安となるとさらに借金は増えて、ますますデフォルトの可能性になるという負のループに入って、最後はデフォルトという結末をむかえます。

これが外貨建て国債の怖さです。

ちなみにどこかの国がデフォルトとなると、日本も同じように政府の借金が多いため(GDPの200%以上)日本もデフォルト論が出てきますが、状況は全く異なります。

日本の国債は100%が自国通貨である円建てで、大部分が日本の投資家から借金をしている状態です。

円建ての国債の場合は日本円の通貨発行権は日銀にあるため、ある程度の調整が可能で、外貨建て国債のように外資に振り回されることもありません。

 

日本政府の借金額は大きく楽観視はできないものの、デフォルトした国々のように全くコントロールが効かない悲惨な状況ではありません。

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