今回は私が楽天ポイントを使って行なっているインデックスファンドだけで行うジェレミー・シーゲル流の投資方法を紹介します。
シーゲル流について解説
シーゲル流とは、ジェレミー・シーゲル教授が書かれた「株式投資の未来」という本の中で提唱されている投資方法です。
この本は長期投資家から絶大なる人気を得ている本で、私も何回も読んで勉強してます。
電子書籍版がないのは難点ですが(2018年11月時点)。
投資戦略を簡単にいうと、比較的配当利回りが高い成熟優良銘柄を選定し、それらを長期で保有して受け取った配当を再投資すること繰り返すというものです。
そして投資のリターンとして市場平均を上回ることを目標としてます。
この本で示されている配分の例を引用します。
【ワールド・インデックス・ファンド】50%
①米国株 30%
②非米国株 20%
【リターン補完戦略】50%(各10~15%)
③高配当戦略
・配当利回り上位20%
・ダウ10種、S&P10種、ダウ・コア10種、S&Pコア10種
・REIT(不動産投資信託)
④グローバル戦略
・S&Pグローバル100
・ダウ・ジョーンズ・グローバル・タイタンズ
・多国籍企業への分散投資
⑤セクター戦略
・石油および天然資源
・医薬品
・有名ブランドの生活必需品
⑥バリュー戦略
・低PER
・生き残り上位(成長率が期待を上回る)
・バークシャー・ハザウェイ
なんだか難しくなってきましたね。
これを楽天証券が取り扱う投資信託でやろうとすると限界があります。
なので難しく考えずだいたいこんな感じ程度でポートフォリオを組みます。

もともと無料でもらった楽天ポイント、リスクはありませんからw
インデックスファンドで作るシーゲル流ポートフォリオ
結論から言うと私が作ったシーゲル流ポートフォリオはこちらです。
すべて手数料が安いノーロードのインデックスファンドです。
以下各投資銘柄の説明です。
楽天・全世界株式インデックス・ファンド
VTの楽天バージョンです。
私の長期インデックス積立投資を行っている銘柄でもあり、全世界約8,000銘柄に分散投資する商品です。アメリカには約6割分投資します。
楽天バージョンのため少々手数料が上乗せされていますが、VTが100円から購入可能なのは魅力的です。
VTの投資対象国の割合は以下の通りです。
投資対象国 | 割合 |
アメリカ | 60.2% |
日本 | 6.2% |
イギリス | 3.8% |
中国 | 3.6% |
カナダ | 2.8% |
フランス | 2.5% |
スイス | 2.4% |
ドイツ | 2.1% |
台湾 | 2.0% |
オーストラリア | 1.9% |
その他 | 12.5% |
※2021年11月時点
VTは全世界の投資可能な市場時価総額の98%以上をカバーしているので、楽天VTを買うだけで全世界に投資可能です。
そして企業ごとの投資割合は以下のようになっています。
銘柄 | 割合 |
Apple | 3.4% |
Microsoft | 3.3% |
2.2% | |
Amazon | 2.0% |
Tesla | 1.2% |
NVIDIA | 1.0% |
Meta | 1.0% |
バークシャー | 0.7% |
TSMC | 0.7% |
JPモルガン | 0.6% |
※2021年11月時点
楽天・全米株式インデックス・ファンド
VTIの楽天バージョンです。
私の長期インデックス積立投資を行っている銘柄でもあり、全米3,654銘柄に分散投資する商品です。
こちらもVT同様、VTIが100円から購入可能なのは魅力的です。
投資銘柄は以下の通りです。
銘柄 | ティッカー | 割合 |
Apple | AAPL | 5.10% |
Microsoft | MSFT | 4.70% |
Alphabet | GOOG | 3.40% |
Amazon | AMZN | 3.20% |
FB | 1.90% | |
Tesla | TSLA | 1.20% |
Berkshire Hathaway | BRK B | 1.10% |
NVIDIA | NVDA | 1.00% |
JPMorgan Chase | JPM | 1.00% |
Johnson & Johnson | JNJ | 1.00% |
※2021年7月時点
楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド
VYMの楽天バージョンです。
VYMというのは、バンガード社が運用するETFで米国の高配当株408銘柄に投資するものです。
楽天VYMの場合は配当金を再投資するので、その分余分な税金がかからないため、トータルの利回りは本家VYMより上回るのではないかと思ってます。
実際の値動きで確認しようと思います。
VYMは約400銘柄に投資し、組入れ銘柄上位10位は以下のようになります。
銘柄 | 割合 |
JOHNSON & JOHNSON | 3.1% |
JPMorgan Chase | 2.7% |
Procter & Gamble | 2.5% |
Exxon Mobil | 2.3% |
Chevron | 2.1% |
Home Depot | 2.1% |
Bank of America | 2.0% |
Pfizer | 1.9% |
AbbVie | 1.9% |
Broadcom | 1.7% |
TOP10合計 | 22.3% |
※2022年3月時点
VT、VTIと違って今をときめく銘柄とは違って、昔からある銘柄が並んでいます。
これが高配当株の特徴です。
新分野への積極投資ではなく、これまで培ってきた圧倒的シェアを活かして利益をあげ株主へ配当という形で還元する企業群となっています。
eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)
手数料が安いeMAXISシリーズのもので、主として国内の株式に投資を行い、東証株価指数(TOPIX)と連動する投資成果をめざすものです。
シーゲル先生のポートフォリオに入っていませんが、私は日本人なので入れてみました。
eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)の組み入れ銘柄上位10位は以下のようになります。
銘柄 | 割合 |
トヨタ自動車 | 3.6% |
ソニー | 2.6% |
キーエンス | 2.4% |
ソフトバンク | 1.8% |
リクルート | 1.7% |
三菱UFJFG | 1.5% |
NTT | 1.3% |
ダイキン工業 | 1.3% |
HOYA | 1.3% |
信越化学工業 | 1.2% |
※2021年8月時点
たわらノーロード 新興国株式
新興国株式に投資するものです。
昔私は、新興国→伸びしろある→株価上昇が大きいと思ってましたが、資本主義社会では強いものが更に強くなります。
なので新興国だからといって大幅上昇ということはないのですが、これも実際の傾向を見てみたく、ポートフォリオに入れました。
投資対象国としては以下の通りです。
投資対象地域 | 割合 |
中国 | 36.8% |
台湾 | 18.2% |
インド | 14.5% |
ブラジル | 6.0% |
南アフリカ | 3.9% |
サウジアラビア | 3.6% |
ロシア | 3.1% |
その他 | 13.9% |
※2021年8月時点
シーゲル度をチェック
次にシーゲル先生の提案する配分をどれぐらい再現できているかチェックします。
まずシーゲル先生は①米国株30%、②非米国株20%としています。
これについては米国株;VTの購入40%×53%(VTの中の米国株分)≒20%+VTI10%=30%でクリアです。
さらに③高配当戦略④グローバル戦略⑤セクター戦略をひっくるめて楽天VYMへ30%でクリア。
以上①~⑤は何となくシーゲル流を再現、その他は・・・です。
私が作ったシーゲル流ポートフォリオは、80シーゲルぐらいは再現できていると思います。
まとめ
以上が私が考えたインデックスファンドを使ったシーゲル流の投資ポートフォリオです。
どれぐらい利益が出るかは楽天ポイントを使った無料リスク投資で実践していきます。