
インデックスの積立投資をしているけど、FXや不動産投資をすればもっと利益になるのかな?
こんなお悩みに私の体験談を元にお答えします。
☑️本記事の内容
- これまで行った私の投資遍歴
- インデックスの積立投資だけを約12ヶ月行った成績
- コア・サテライト戦略の重要性
☑️本記事の執筆者

投資歴15年超のサラリーマン投資家です。
私のブログでは投資初心者・中級者の方々に向けて基礎知識を短期間で身に付けられるよう分かりやすくまとめてます。ぜひご覧ください!
私は2018年6月から本格的にインデックスの積立投資を始めましたが、それまでは実にいろいろな投資方法を試してきました。
その中には利益になったものから、大きな損失になったものまで様々な成績なものがあり、いろいろな経験をしました。
今回の記事では私のこれまでの投資遍歴と仮にインデックスの積立投資だけをしていた場合の成績をシミュレーションをしてみます。
その結果から、運用する資産をコア(中核)とサテライト(衛星)に分けて投資する「コア・サテライト戦略」の重要性について感じたところを書きたいと思います。

積立投資を継続することだけに集中することで、大きな利益になるということを再認識させられる記事となっています。
これまでの私の投資遍歴
はじめに私がこれまで行ってきた投資について簡単にまとめたいと思います。
時期 | 内容 |
2006年 | 自社株の積立投資を開始 |
2007年 | 日本の個別株への投資を開始。リーマンショックの影響はほぼ無かった |
2008年 | FX投資を開始。ビギナーズラックの後、損失に。その後本気で勉強を行いコツコツと稼げるように |
2009年 | インデックスの積立投資を開始。利益が少なく退屈だったため1年程度で断念 |
2010年 | 不動産投資を勉強。借金をするのが怖くREITに投資 |
2013年〜2016年頃 | アベノミクスにのり自社株と日本の個別株、REITが大きな利益に |
2016年 | FXでトルコリラ円への投資で大損失。気絶しそうになる |
2018年 | ビットコインへ投資。2020年まで持ち続けた後、利確し撤退 |
2018年 | インデックスの積立投資と高配当株への投資を開始 |
2019年 | 債券投資を開始 |
2020年 | FXのトラリピとスワップ運用で大損失。2度目の気絶、FXから完全撤退 |
2021年 | 高成長株への投資を開始 |
いやー、振り返ると実にいろいろな投資に手を出してきました。
これまで読んだ投資に関する本も100冊を超えています。
その中には良いものもあったり、怪しい投資方法もあったり。。
調子がいい時には利益が1000万円近くに迫った時もありましたが、2018年にはじめたインデックスの積立投資の利益を除けば数百万円まで利益が減りました。
これまでの投資を振り返ると、成績が良かったのは株式への長期投資、悪かったのはFXへの投資です。
FXについてはかなり勉強し実践も重ねましたが、ゼロサムゲームの荒波に揉まれうまく利益にすることができませんでした。
単にセンスがなかったものと思って、きっぱりと諦めました。
インデックスの積立投資だけを約12年間行った成績
私の恥ずかしき投資遍歴を暴露したところで、仮に2018年から始めたインデックスの積立投資を2008年から継続して行ったと仮定し、利益がどれぐらいになったのかをシミュレーションしてみます。
投資対象は私がインデックスの積立投資で行っているVT(全世界株式)とVTI(全米株式)に50%ずつです。
私が投資を開始したのは2006年ですが、VTの成績が2008年6月からしかわからなかったので、2008年6月〜2021年3月までの投資期間としました。
各年度の積立投資の額は、当時の給料を振り返り大体で決めて、積立投資の合計金額が2021年3月時点で1000万円程度になるようにしました。
具体的には以下の通りです。
期間 | 投資金額 |
2008年7月〜2011年 | 毎月4万円 |
2012年〜2015年 | 毎月6万円 |
2016年〜2019年 | 毎月8万円 |
2020年〜2021年3月 | 毎月10万円 |
合計 | 990万円 |
2008年〜2021年までのVTとVTIの値動きは次の図の通りです。
投資期間の最初にリーマンショックが起き、その後はVTが当初の2倍程度、VTIが3倍程度上昇するような相場でした。
そして先ほど書いた投資金額通りに毎月積立投資した結果は次の通りです。
項目 | 積立金額 | 利益額 |
VT | 495万円 | 415万円 |
VTI | 495万円 | 688万円 |
合計 | 990万円 | 1103万円 |
※VTとVTIを購入する際は為替手数料と売買手数料、経費が発生しますが、配当金と相殺されるものとして考慮していません。
VTやVTIへこんなに簡単に投資することができるようになったのは最近ではあるものの、これらのインデックスに積立投資をしただけで1100万円も利益になってたというのには驚きというかショッキングな結果です。
私が今実際に投資している金額はシミュレーションで使った金額よりも大きいので、それを考えると利益はもっと大きくなったということです。
言うなれば

15年間何もしない方が良かったということ。
利益の代わりに得られたのは、経験という財産です。
と言うと聞こえが良いですが、投資の目的は利益を得ることなので、この現実は辛いですね。

この記事を読んでくれた若い投資家のみなさんは、この結果を反面教師として「何もしない」に取り組んでみてください。
コア・サテライト戦略の重要性に改めて気づいた
とは言え投資が趣味の一つになってしまっている私にとっては、新たな情報がどんどん入ってくるし、同じ投資をずっと継続すると言うのはとても退屈です。
そこで浮かぶのは、運用する資産をコア(中核)とサテライト(衛星)に分けて投資する「コア・サテライト戦略」です。
私にとってコアとなる部分は紛れもなく市場全体へのインデックスの積立投資です。
そしてサテライトとなるのは後から追加で行っている高配当株であったり、成長株への投資です。
コアとなる部分をなるべく変えずに、サテライトとなる部分を自由自在に行っていいのであれば、成績が大きくブレることもなく、退屈というインデックスの積立投資のデメリットも解消されます。

インデックスの積立投資だけでOKな方は、それに越したことは無いと思います。
ということでこれからはコア・サテライト戦略を採用し、コア部分を何もしないで継続し、サテライト部分はブレブレで行きたいと思います。
まとめ
私のこれまでの投資遍歴とインデックスの積立投資の結果を比較し、インデックスの積立投資以外何もしなくても良かったという私の体験談を書かせていただきました。
積立投資は本当に特にやることがないので、投資に前のめりな方にとっては「つまらなくて何か物足りない」と思うはずです。
インデックスの積立投資の平均継続期間が3〜5年と言われますが、「つまらない」というのが一因にもなっているように思います。
ただつまらないからと言って、あれやこれやと投資対象や投資方法をプラスしていっても、それはアクティブファンドが行っていることと似通ってくるので、投資の成績が上がりづらくなるという傾向になると思われます。
この先は投資で得られる利益をより大きくするために、なるべく「何もしない」でインデックスの積立投資を淡々と継続していこうと思います。