手数料が安い投資信託に乗り換えるのは本当に有利なのかを検証!

悩み
悩み

どんどん安い手数料の投資信託が出てくるんだけど。

今投資しているものを売って投資先を変えた方がいいのかな?

こんなお悩みにお答えします。

☑️本記事の内容

  • 手数料が安い投資信託に乗換えるのが損か得かを検証
  • パターン別投資信託を乗換えたくなったら取るべき選択肢

☑️本記事の執筆者

くわ

投資歴15年超のサラリーマン投資家です。

私のブログでは投資初心者・中級者の方々に向けて基礎知識を短期間で身に付けられるよう分かりやすくまとめてます。ぜひご覧ください!

最近は日本の投資信託の投資環境も整ってきており、手数料の安いインデックスファンドが多数出てくるようになりました。

 

しかもその手数料の安い投資信託も安さを競うように頻繁に手数料を安くしてきています。

 

そうなってくると自分が積み立てている投資信託よりも安い手数料の投資信託が出てくると、乗り換えた方がお得なのかなという気持ちが出てきます。

 

管理の面から考えても保有する投資信託は少ない方が楽なため、乗り換える際は一気に手数料の安い方に乗り換えたくなります。

 

今回は手数料が安い投資信託に乗り換える際に発生する手数料を考慮し、同じ投資信託を継続して積み立てる場合と投資信託を途中で乗り換える場合の結果を比較してみたいと思います。

どんどん安い手数料の投資信託が出てきて迷っている方は参考にしてみてください。

比較・検証するモデルの解説

今回使用するのはS&P500の2009年から2018年末までのチャートです。

2009年からの相場はリーマン・ショックからの回復期にあたり、S&P500は右肩上がりに上昇する相場でした。

このチャートを使って通常通り同じ投資信託を継続して積立投資する場合(継続モデル)手数料が安い投資信託に定期的に乗り換える場合(乗換モデル)の結果を比較したいと思います。

 

乗り換えるというのは、それまで保有している投資信託を一度利確して売却し、受け取ったお金を再度手数料の安い投資信託を買い換えるということです。

 

以下の表に継続モデルと乗換モデルの条件をまとめました。

項目 継続モデル 乗換モデル
手数料 1%で固定 1%から1年ごとに0.1%値下げ
税金 売却しないので0 利益の20%
積立金額 毎月16万円 毎月16万円
買付手数料
売却手数料
くわ

簡単に説明すると継続モデルは年間手数料が1%、乗換モデルは年間手数料が初めは1%で翌年は0.9%、、、と1年ごとに0.1%ずつ手数料が下がっていき、乗換時のみ利益に対して20%の税金がかかるモデルです。

手数料が安い投資信託に乗換えるのが損か得かを検証

各モデルで計算した手数料・税金を考慮した後の運用成績の一覧です。

1ドル100円換算し、円で表記しています。

継続モデル 乗換モデル
2009年1月 159,867円 159,867円
2010年1月 2,357,421円 2,299,725円
2011年1月 4,951,241円 4,747,216円
2012年1月 6,964,858円 6,740,763円
2013年1月 9,936,449円 9,485,183円
2014年1月 13,789,060円 12,903,610円
2015年1月 17,263,627円 16,027,471円
2016年1月 18,412,887円 17,333,402円
2017年1月 23,585,033円 21,772,037円
2018年1月 31,331,777円 28,084,703円
2019年1月 31,550,913円 28,751,578円

乗換モデルのほうは、手数料が安いことで運用成績も上がると思いきや継続モデルよりも成績が悪くなっています

 

運用成績をグラフで確認してみます。

ちょうど次のグラフの縦ラインの箇所で投資信託の乗換を行なっています。

グラフで見ても一目瞭然赤色の継続モデルのほうが時間が経つにつれてパフォーアンスがよくなっていくのがわかります。

 

もう少しわかりやすく利益率で比較してみます。

運用を開始してから2年ぐらい経つと徐々にパフォーマンスに差が出始め、最終的に10年間で10%ぐらいの差が出ました。

10年間で支払った手数料と税金をまとめると以下のようになりました。

項目 継続モデル 乗換モデル
手数料 1,432,200円 480,986円
税金 0円 2,910,961円
合計 1,432,200円 3,391,947円

上記一覧を見ると良かれと思って手数料が安いモデルに切り替えた乗換モデルは手数料が安くなっていますが、それよりも乗り換え時に発生する税金がたくさん発生しているのがわかります。

これが乗換モデルのパフォーマンスを下げた原因です。

くわ

実際は乗換タイミングの価格により、上記の結果よりも若干大きな差が出ました。そんなに気にするほどではありませんが。

投信を乗り換えたくなったら取るべき選択

この結果を考えると手数料が安い投資信託が出てきて乗り換えたくなった時に取れる選択は以下の3つです。

  1. 手数料が少々高くてもそのまま積立を継続
  2. 手数料が安いモデルに新規で積立
  3. 利益が出ていないなら乗り換えもあり

 

順番に解説します。

手数料が少々高くてもそのまま積立を継続

まずは手数料が少々高くてもそのまま積立を継続するというものです。

私がメインで投資しているのは米国のETFであるVTとVTIですが、それぞれの手数料はVTが0.09%、VTIが0.04%と激安です。

 

全世界に投資するVTと全米に投資するVTIと同じ性質のインデックスファンドでこれ以上安い手数料のものが出てくる可能性は低いと思ってますが、たとえこれ以上安いものが出てきたとしても微々たる差のはずです。

くわ

もとの手数料自体が十分に低く設定されていますからね。

大切なのははじめに手数料の安い投資信託を選ぶことです。

 

そのためこれ以上安い投資信託や安いETFが出てきてもこのままVTとVTIに投資を継続します。

安易に手数料の安いものに乗り換えて余分な税金を払うより、積立を継続する方がお得ですからね。

 

また業界最安値の手数料を誇るeMAXISシリーズであれば、あらかじめ手数料が安く設定されています。

さらに他の投資信託の手数料が安くなったとしても、eMAXISシリーズも手数料を下げて業界最安水準を確保してくると予想されるのでおすすめです。

投資信託 信託報酬 投資対象
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 0.130% 全世界株式
eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本) 0.130% 全世界(日本以外)
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス 0.108% 先進国株式
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 0.162% 米国株式
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス 0.204% 新興国株式

手数料の違いは長期投資においてパフォーマンスを左右する上で重要なものなので、これから投資を始めようとする方にとって銘柄選びは重要です。

✅関連記事;投資信託の手数料をどこまで気にする必要があるのか?【手数料より優先したいこと】

手数料が安い投資信託に新規で積立

続いてはそれまで投資していた投資信託はそのまま保有し、新規で積み立てる分を手数料の安いモデルに切り替えるというものです。

手数料とパフォーマンスを考えるとこの方法がベストです。

 

しかしながらこの方法だと常に手数料の安い投資信託を探す必要があり、さらに投資先が多くなると管理する手間も増えてしまいます

くわ

投資先が増えることが特に気にならない方はいいかもしれませんね。

私は出来るだけシンプルにしたいので、少々手数料が高くても同じものに投資し続けます。

利益が出ていないなら乗り換えもあり

利益が出ていて乗り換える場合は、利益に対して20%の税金がかかります。

一方損失が出ている場合は税金がかからないので、手数料が安い投資信託に切り替えても余分な税金を支払うことがないので、乗り換えもありだと思います。

 

実際に私も成績が上がらない投資信託は税金がかからないよう結構乗り換えています。

まとめ

手数料が安いモデルに切り替えると利益に税金がかかるためパフォーマンスが下がってしまうという説明をしました。

 

これはインデックスの積立投資だけでいえることではなく、個人が個別株で売買を繰り返してもパフォーマンスが上がらず結局インデックスファンドには勝てないというのも同じ理由です。

 

最近は様々な投資信託で手数料が安くなってきていますが、ある程度安い手数料の投資信託を選んで投資しているのであれば、そのまま投資を継続した方がいいですね。

 

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