株価平均株価指数と時価総額加重平均指数のパフォーマンスを比較してみる

くわにゃん(@kuwanyan98)です。

前回の記事では時価総額加重平均型株価指数の特徴についてまとめ、利点としては企業の時価総額に合わせて投資する比率を自動で調整してくれるところだと書きました。

✅関連記事;時価総額加重平均指数のメリットは、世の中の時勢に合わせて自動で銘柄を組み替えてくれるところ 

 

今の世の中は株価指数として、時価総額加重平均型指数を採用するところが多いです。

しかし日本では加重平均型のTOPIXよりも、株価平均型である日経平均株価の方が有名です。

 

今回の記事では平均株価指数の解説と加重平均型指数との値動きの違いに注目し解説したいと思います。

株価平均型株価指数の解説と特徴

株価平均型指数とは

株価平均型株価指数として代表的なのは、日本の日経平均株価指数(日経225)とアメリカのダウ工業株30種平均があります。

指数名 開始年 銘柄数
日経平均株価 日本 1950年 225
ダウ工業株30種平均 アメリカ 1928年 30

両指数とも歴史は古く、日本のニュース番組では上記の平均株価指数が用いられることが多いことから、日本人にとっては馴染みが深いのではないでしょうか。

 

株価平均型株価指数の求め方ですが、単純平均型とダウ式平均型があります。

単純平均型というのは、構成銘柄の株価を全部足し合わせたものを構成する銘柄数で割って求められる、いわゆる平均値というやつです。

(例)単純平均型指数=(トヨタ7,203円+ユニクロ66,770円+シチズン619円)÷3=24,864円

 

この単純平均型に株式分割時の問題点を解消しようとしたのがダウ式平均型でありますが、基本的な考え方は単純平均型と思っていればいいでしょう。

にゃん

なんか良くわからんぞ。ごまかしたな。。。

株価平均型指数の特徴

株価平均型指数の特徴としては、株価が数百円のものから数万円の銘柄も同じように平均化されてしまうため、株価の大きい(いわゆる値がさ株)銘柄の価格変動に左右されやすいという点が上げられます。

 

先ほどの例で用いた単純平均をもう一度使って説明します。

(例)単純平均型指数=(トヨタ7,203円+ユニクロ66,770円+シチズン619円)÷3=24,864円

この例だと、シチズンの株価は619円なので、3倍(200%上昇)になろうが全体に及ぼす影響は+1,200円程度です。

一方値がさ株と言われるユニクロの株価が10%上昇した場合は、全体に及ぼす影響は+6,677円となるため、影響度合いが一気に増すのがわかります。

 

このため極端な例では、指数自体が上昇していたとしても値下がりしている銘柄の方が多いという状況もあり得るわけです。

 

ちなみに企業の規模を表すのは時価総額であり、

・時価総額=発行株式数×株価

で表されます。

なので値がさ株の中には発行株式数が極端に少ないために、株価が大きくなってしまっているものもあり、このような値がさ株の影響を受けるというのが、株価平均型指数の弱点です。

株価平均型指数 VS 時価総額加重平均型指数

それでは実際に株価平均型指数と時価総額加重平均型指数の値動きを比較してみてみます。

日経平均 VS TOPIX

まずは日経225とTOPIXの基本情報を比較します。

項目 日経225 TOPIX
種類 株価平均型 加重平均型
銘柄数 225 2,152※

※2019年10月末時点

日経225に比べてTOPIXは10倍ぐらいの銘柄数です。

 

日経225とTOPIXの1987年11月〜2019年11月までのチャートを比較します。

この結果を見ると1990年のバブルによる上昇期とアベノミクスをうけて現在に到るまでの上昇気は赤色の日経225の方が大きく上昇しています。

 

また2002年あたりのITバブル崩壊による下落、リーマンショック後の2010年あたりの下落期も赤色の日経225の方が大きく下落しています。

 

つまり株価平均型指数である日経225の方は株価上昇期はTOPIXよりも大きく上昇し、下落期はTOPIXよりも大きく下落しており、株価の変動率(ボラティリティ)が大きいのがわかります。

ダウ30種平均 VS S&P500

続いてダウ30種平均とS&P500の基本情報を比較します。

項目 ダウ30種平均 S&P500
種類 株価平均型 加重平均型
銘柄数 30 500

ダウ30種平均にくらべてS&P500は16倍ぐらいの銘柄数です。

 

ダウ30種平均とS&P500の1987年11月〜2019年11月までのチャートを比較します。

この結果を見ると1987年から2000年ぐらいまではだいたい同じような動きをしています。

2000年〜2002年ぐらいにかけてのITバブル崩壊期のダウはS&P500ほど下げていません。

これは構成銘柄にIT関連が少なかったものと思われます。

 

2007年以降の相場を見ると、日経平均 VS TOPIXでみられたように、リーマンショック後の下落期においては、株価平均型指数であるダウがS&P500よりも大きく値下がりし、その後のアメリカの好調期においてはダウの方が大きく値上がりしているのがわかります。

 

つまり株価平均型指数であるダウ30種平均の方は、株価上昇期はS&P500よりも大きく上昇し、下落期はS&P500よりも大きく下落しており、株価の変動率(ボラティリティ)が大きいのがわかります。

S&P500Equal Weight VS S&P500

これまで「日経平均 VS TOPIX」、「ダウ30種平均 VS S&P500」を比較してみてきましたが、これらの比較はお互いに組み入れられている銘柄も銘柄数も異なるので、厳密な比較にはなりません。

 

そこで次はS&P500は本来は時価総額加重平均であるため時価総額の多きものほど多く投資されますが、S&P500の500社にほぼ同じ比率で投資する「Invesco S&P 500Equal Weight ETF (RSP)」というETFが発売されており、この成績を株価平均型株価指数としてS&P500の結果と比較してみようと思います。

 

S&P500Equal WeightとS&P500の基本情報は以下の通りです。

項目 S&P500Equal Weight S&P500
種類 株価平均型 加重平均型
銘柄数 500 500

 

S&P500Equal WeightとS&P500の2004年1月〜2019年11月までのチャートを比較します。

この結果をみてもダウ30種平均 VS S&P500でみられたように、株価平均型指数であるS&P500Equal Weightはリーマンショック後の下落が大きく、その後の上昇相場では大きく上昇しています。

まとめ

今回行なった3つの比較で言えることは、以下の結論です。

・下落相場では株価平均型の方が大きく下落する
・上昇相場では株価平均型の方が大きく上昇する
・長期投資では株価平均型の方が好成績

つまり加重平均型より株価平均型のほうが株価の変動率が大きいということです。

変動率が大きくなる理由は、株価平均型の方が小型株投資する比率が多くなるという点が上げられます。

小型株は投資資金が集まりにくい分、上昇する際は大きく上昇し、下落する際は真っ先に大きく下落するという特徴があるためです。

 

現在世界中のほとんどの市場で加重平均型株価指数が用いられており、時価総額加重平均型はその時の世の中の時勢に合わせて銘柄比率を自動で入れ替えてくれるというメリットがありました。

✅関連記事;時価総額加重平均指数のメリットは、世の中の時勢に合わせて自動で銘柄を組み替えてくれるところ 

 

しかし加重平均型にはデメリットもあり、時価総額の大きな銘柄に集中して投資してしまうところです。

これを言い換えると、上昇相場では割高になってしまった時価総額の大きな銘柄に投資してしまうことになります。

S&P500Equal Weight ETFのようなETFが各指数ごとにあれば、加重平均型株価指数のデメリットを解消できるかもしれませんね。

 

ただ株価平均型株価指数にも値がさ株の影響を大きく受けるというデメリットがあるので、どちらを選ぶかは好みの問題と言えそうです。

 

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