株式会社はどのようにして生まれたのか?その起源と起業家・投資家のメリットとは

悩み
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株式会社ってそもそも何なのかなぁ。

どのようにして出来たんだろう?

こんなお悩みにお答えします。

☑️本記事の内容

  • 株式会社の起源は大航海時代のリスク分散
  • 株式会社における起業家と投資家のメリット

☑️本記事の執筆者

くわ

投資歴15年超のサラリーマン投資家です。

私のブログでは投資初心者・中級者の方々に向けて基礎知識を短期間で身に付けられるよう分かりやすくまとめてます。ぜひご覧ください!

株式会社のルーツは意外と古く1602年まで遡ります。

今でこそ株式会社というのは当たり前のシステムですが、当時はリスク分散する手法として起業家と投資家の双方にメリットがある画期的なものだったはずです。

今回の記事では株式会社がどのようにして生まれたのか、その起源と株式会社が起業家と投資家にもたらすメリットについて解説します。

株式会社ができたルーツを知り、ありがたく株式投資を楽しめればいいですね。

株式会社はどのようにして生まれたのか

世界で最初に生まれた株式会社は「東インド会社」で、オランダの地で1602年に作られました。

日本では江戸時代が始まったばかりの時ですね。

 

大航海時代であった当時は、インドや東南アジアから船を使ってヨーロッパに向けて大量の特産品や香辛料が運ばれました。

 

当時の航海は黒船などあるわけはなく、莫大な費用と時間がかかる他に海賊に襲われたり、嵐で沈没したりと多大なリスクがありました。

単独航海のリスクとリターン

そのため、航海ごとに出資者を募って、上手くいけば出資者にその見返りを返すという方法をとっていました。

 

この場合の投資リスクを成功時は投資資金100に対して200のリターン、失敗時は投資資金100に対してリターンゼロと仮定して図で比較して確認しましょう。

1回ごとの航海に出資する場合は、成功時はたくさん利益が還元される代わりに、失敗した時は大きな損失が発生してしまうハイリスク・ハイリターンな投資です。

 

これだと投資というより運を天に任せた宝くじ的な感じです。

複数の航海に分散投資し安定的にリターンを受け取る

そこでリスクを小さくするために貿易会社というシステムを作り、複数の航海で出資者を募り、その利益を還元するという方法が取られるようになりました。

この方法だと1回の航海の失敗による損失の影響が全体から見ると小さく抑えられ、安定的に利益を生み出すことができます。

 

リスクを抑えてたくさんの資金を調達する仕組み、これが株式会社の始まりです。

日本の株式会社の起源

続いて日本の話に移ります。

日本で初めの株式会社は亀山社中という、1865年に坂本竜馬が長崎で結成した貿易結社が起源であると言われています。

 

亀山社中は、物資の輸送など外国との貿易を行う他に、航海訓練を行うなど私的な海軍の性格をもち、海援隊の前身となりました。

 

ところが坂本龍馬は道半ばで暗殺されてしまいます。

その後坂本龍馬の事業を引き継いだのが岩崎弥太郎という方です。

そして岩崎弥太郎はのちに三菱商会を立ち上げ、三菱財閥の創始者となるわけです。

株式会社は起業家と投資家の両方にメリットのあるシステム

株式会社の特徴をまとめると次のようになります。

  1. 起業家たくさんの投資家からお金を集めて大きな事業ができる
  2. 投資家は事業から生まれる利益からリターンを得られる

株式会社における起業家のメリット

起業家のメリットを自己資金だけで運営するAさんと自己資金と投資家から集めた資金で運営するBさんで比較してみます。

項目 起業家Aさん 起業家Bさん
自己資金 1,000万円 1,000万円
集めた資金 0円 1,000万円
合計運営資金 1,000万円 2,000万円
利益(10%) 100万円 200万円 

起業家Aさんと起業家Bさんは同じ1,000万円の自己資金で同じビジネスモデルなのに、投資家から資金を多く集めて事業運営ができた起業家Bさんの方が利益が大きくなりました

 

この例のように、利益になるビジネスのアイデアがあれば自己資金が少なくても多くの投資家から資金を集めることができれば、個人の力では出来なかったような大きなビジネスをすることができるのが株式会社というシステムのいいところです。

株式投資における投資家のメリット

続いて投資家サイドのメリットをみてみます。

サラリーマンの方なら分かるかと思いますが、仕事をして利益を出すってとても大変ですよね。

上司には怒られ、部下からは不平不満が飛び出し、取引先からは無理難題を言われる。。。

上の人になると商品開発や事業戦略、はたまた投資戦略など、いろんなことをして競合他社との競争に勝ち抜き、やっとのことで利益を出すことができます。

 

この利益の恩恵を簡単に受けられるのが、株式投資というシステムです。

株式投資を行うことで、利益の一部を株価の上昇または配当金という形でいただくことが可能です。

 

しかもGAFAM(Google、Amazon、Facebook、Apple、Microsoft)などの世界の超一流企業に簡単に投資することができ、これらの企業が私たちに変わって資金を事業の運営に使ってくれるわけです。

こんなにいいシステムはなかなかありませんね。

これが投資家サイドのメリットです。

まとめ

株式会社が生まれたルーツと起業家・投資家が得られるメリットについてまとめました。

株式会社というシステムができたことで、多くのリスクがとれるようになり、世の中の発展につながったとも言えそうですね。

今はスマホ一つあれば簡単に株式投資をすることができ、その恩恵を受けられる世の中です。

ありがたくその恩恵を受けていきたいですね。

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