くわにゃん(@kuwanyan98)です。
今回は投資利益の元となる投資金額と利益率の関係について考えてみたいと思います。
私はインデックスファンドの積立投資を毎月16万円ずつドルコスト平均法の恩恵を受けながら行なっています。
そこで湧いてくる疑問が、毎月の積立金額を大きくした方がいいのか、それともあれこれ工夫して利益率をあげた方がいいのかということです。
ここでは長期投資を行う際に積立金額を大きくした場合と利益率を大きくした場合で最終的な投資金額にどのように影響を及ぼすのか解説したいと思います。
投資で得られる利益と比較するモデル
まず大前提として投資の利益はどのようにして計算するのでしょうか?
投資の利益は以下の単純な式で表すことができます。
私たちは利益を得るために投資を行なっており、投資の方法としてはインデックスの積立投資であったり、FXの短期売買であったり、はたまたビットコインへの投資など様々なものがあります。
投資の方法がなんであれ、つまるところ先ほどの計算式の利益率をあげるためにいろいろ試行錯誤しながら投資を行なっています。

インデックスファンドの積立投資の場合は、長期で見ると年利が5%程度ですね。
では投資利益の元となる投資金額と利益率を以下のように仮定し、30年後の投資評価額を比較してみます。
モデル | 投資期間 | 積立金額 | 年率 |
ベース | 30年 | 5万/月 | 0% |
モデル① | 30年 | 5万/月 | 5% |
モデル② | 30年 | 5万/月 | 7% |
モデル③ | 30年 | 8万/月 | 5% |
一番上のベースモデルは年利0%の銀行預金を積み立てた場合です。
各モデルで投資総額を計算
モデル①(積立金額5万/月、5%)
モデル①のケースを考えてみます。
モデル①は毎月5万円ずつ積立投資を5%の年利で30年間投資した場合で、以下のようになります。
上記のグラフで点線は積立金額で、投資をせずに銀行に預けた場合です。
5%の年利であっても30年投資すれば、1800万円の積立金額に対して投資評価額は4,186万円まで膨れ上がります。
これが複利の効果ですね。
また複利効果の特徴としては投資年数がたてばたつほど利益が大きくなるというところです。
上記のグラフをみても投資期間が長くなるほど積立金額と投資評価額の差がだんだんと大きくなっているのがわかるかと思います。
モデル②(積立金額5万/月、7%)
続いてモデル②として毎月の積立金額を5万円/月で同じで、年率を5%から7%にあげた場合を考えてみます。
青色のラインがモデル②の利率を5%→7%にした場合です。
当然ながら5%の時より投資評価額が大きくなっており、30年後には1800万円の投資金額が6064万円となります。

たった2%の違いだけで30年後の利益が倍近く違ってくるのは驚きですね。
しかし長期に渡って年利を2%上回り続けるというのは至難の技です。
長期になればなるほどインデックスファンドを上回る成績のアクティブファンドがほとんどなくなるからです。
これは個人で試行錯誤して投資した場合も同じです。
そもそも投資のプロであるファンドマネージャーでさえインデックスを超える成績をあげるのは難しいのですから、情弱の個人投資家が簡単にできるわけがありません。
しかし世の中には誰でも簡単に1億円の利益が可能とか、ほったらかしで年利20%とかいろんな情報が流れていますが、ほとんどがウソの情報です。
これらの情報を信じて実践してしまうと大損する可能性もありますので、自分の頭で情報を整理するクセをつけたいですね。
モデル③(積立金額8万/月、5%)
続いてモデル③として毎月の積立金額を8万円/月と3万円増額し、年率は5%のままの場合を考えてみます。
モデル③はオレンジのラインです。
毎月の積立金額が大きいため初めから投資評価額が一番いいです。
30年後には1800万円の投資金額が6697万円にまでなります。
モデル③の年利は米国株に投資するVTIやS&P500インデックス、世界株に投資するVTなどに投資すれば簡単に達成できるレベルです。

投資利益を上げるのは至難の技ですが、毎月節約をして投資金額を大きくするのは自分でコントロールもできるので簡単ですね。
毎月3万円程度であれば、生活費から無駄を省けばなんとかなる金額です。
人生の幸福度を下げてまで生活を切り詰める必要はありませんが、簡単にできる節約はいくらでもあります。
例えば携帯を格安スマホに変える、無駄に外食をしない、保険を見直す、昼食を弁当持参に変える、通勤を自転車にするなどなどたくさんあります。

これらの内容は私が実際に実践していることです。
はじめは大変かもしれませんが、一度これらの習慣になれてしまうと以外と簡単に継続できます。
そして節約できたお金を投資に回すことで、利益のスパイラルを作ることができます。
今節約した3万円は5%で運用すると30年後には13万円になり、4倍以上の価値になります。
まとめ
3つのモデルを使って長期投資で積立金額と利益率のどちらを大きくするのが簡単かを検証してみました。
結論として言いたいのは、あれこれいろんな投資を試して利益率をあげようとするよりは、日々の生活費を節約し、投資金額を大きくすることを考えた方が簡単に大きな資産を作ることができるということです。
なので私もインデックスの積立投資を実践していますが、投資対象としては米国株・先進国株・全世界株に投資しておけばそこそこの利益率になるという考えです。
適切な投資対象が決まればあとは出来るだけ積立金額を大きくすることに注力するのが賢明です。
そして出来るだけ長く投資をすること。これも積立金額を大きくすることと同じです。
つまり長期投資で成功する秘訣をまとめると以下の通りです。
・投資期間を長くすること
長期投資で成功するために、コツコツと節約して投資金額を積み上げていきましょうw
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