くわにゃん(@kuwanyan98)です。
つみたてNisaで運用している「eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)」の銘柄分析を行います。
ファンドの基本情報から私的なファンド評価、手数料・運用成績・投資対象等について解説します。
基本情報
名称 | eMAXIS Slim全世界株式(除く日本) |
設定日 | 2018/3/19 |
償還日 | 無期限 |
ベンチマーク | MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本) |
投資形態 | ファミリーファンド |
ファンド分類 | インデックス型 |
運用会社 | 三菱UFJ国際投信 |
販売手数料 | なし |
信託報酬 | 0.132%(税込) |
解約時手数料 | なし |
為替ヘッジ | なし |
日本を除く先進国および新興国の株式市場の値動きに連動する投資成果をめざします。
MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本、配当込み、円換算ベース)をベンチマークとします。
ファンドの1口当たりの純資産額の変動率を対象インデックスの変動率に一致させることを目的とした運用を行います。
※目論見書から引用
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)は楽天証券の買付ランキング47位(2019年11月時点)の銘柄で、日本以外の全世界の株式に投資するファンドです。
image;目論見書から引用
私的なファンド評価
結論から書くとeMAXIS Slim全世界株式(除く日本)は、個人的に投資対象として「おすすめしないファンド」です。
基本的には以下の記事で解説したeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)から日本株式への投資を除いたファンドです。
✅関連記事;【eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)】銘柄分析〜手数料・運用成績・投資対象〜
eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)とeMAXIS Slim全世界株式(除く日本)の二つのファンドの投資成績を比較してみます。
ここ数年は日本の株式が低迷していたため、若干eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)の成績の方がいいように見えますが、誤差の範囲です。
日本株式への投資比率が7.2%(2019年10月時点)しかないので、あえて日本を除くという選択をする必要がないのかなというのが個人的な意見です。
日本株式へは個別に投資をしていて、自身のポートフォリオにこれ以上日本株式比率をあげたくなくて、なおかつ世界中へ投資したいという方にはいいかもしれません。
続いて関係するのは手数料ですが、信託報酬に諸経費を加えた実質コストは以下の通りです。
項目 | 信託報酬(税抜) | 実質コスト(税抜) |
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本) | 0.104% | 0.167% |
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) | 0.104% | 0.17% |
楽天・全世界株式インデックス・ファンド | 0.202% | 0.271% |
※ZAI Onlineのデータを参考
コストに関しては業界最安値を目指すeMAXIS Slimシリーズなので、間違いなく安いです。
楽天・全世界株式インデックス・ファンドと比較すると0.1%ほどの差が出ています。
手数料の違いによるパフォーマンスの違いは以下の記事を参考にしてください。
✅関連記事;長期間の積立投資では、手数料のわずかな違いが生涯収益に大きく影響する

コストとパフォーマンスは悪くないものの、あえて「日本を除く」というのが個人的に投資するにはためらってしまいます。
基準価額・投資銘柄・投資対象国・組入れ通貨の解説
基準価額・純資産総額の推移
基準価額と純資産総額の推移のグラフを掲載します。
※引用;楽天証券HP
純資産総額は94.88億円(2019年11月時点)で、ファンドが設定された2018/3から順調に右肩あたりとなっています。
設定された日がeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)より7ヶ月ほど早いため、純資産総額はeMAXIS Slim全世界株式(除く日本)の方が10億円ぐらい多いです。
基準価額は設定された時から10%ほど上昇しており、今後もアップダウンを繰り返しながら緩やかに上昇していくものと思われます。
他のファンドとの比較は以下の記事を参考にしてください。

投資銘柄
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)が投資する銘柄のTOP10を掲載します。
銘柄 | ティッカー | 割合 |
アップル | AAPL | 2.2% |
マイクロソフト | MSFT | 2.1% |
アマゾン | AMZN | 1.7% |
フェイスブック | FB | 1.0% |
アルファベットC | GOOG | 0.9% |
アルファベットA | GOOGL | 0.8% |
JPモルガン | JPM | 0.8% |
ジョンソン&ジョンソン | JNJ | 0.8% |
エクソンモービル | XOM | 0.8% |
ネスレSA | NSRGY | 0.6% |
※2019年8月時点
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)は世界中の時価総額が高い企業に自動で投資してくれるので、最近のハイテクブームでのし上がってきた、アップル・アマゾン・アルファベット・フェイスブックあたりがしっかりと入っています。
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)と比較しても投資銘柄TOP10は同じです。
投資対象国
続いてeMAXIS Slim全世界株式(除く日本)の投資対象国です。
投資対象国 | 割合 |
アメリカ | 59.3% |
イギリス | 5.6% |
カナダ | 3.3% |
スイス | 2.2% |
先進国その他 | 12.6% |
中国 | 4.2% |
韓国 | 1.6% |
台湾 | 1.4% |
新興国その他 | 5.4% |
※2019年8月時点
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)は世界中の企業に投資するものの、アメリカが50%以上をしめるので、いかにアメリカが強いのかがわかります。
続いて先進国と新興国の分類で比較します。
先進国と新興国は9:1の関係です。
投資対象国は先進国22カ国、新興国24カ国なのでだいたい同じですが、時価総額ベースではこんなにも違いがあるということです。
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)と比較すると日本への投資がなくなった分、他の国への比率が少しずつ上昇している程度の違いがあるだけです。
組入れ通貨
続いてeMAXIS Slim全世界株式(除く日本)が投資する通貨別の割合です。
通貨 | 割合 |
アメリカドル | 61.9% |
ユーロ | 10.3% |
イギリスポンド | 5.5% |
香港ドル | 4.1% |
カナダドル | 3.3% |
スイスフラン | 2.8% |
オーストラリアドル | 2.2% |
韓国ウォン | 1.6% |
台湾ドル | 1.4% |
インドルピー | 1.1% |
その他 | 5.8% |
※2019年8月時点
投資先がアメリカがトップだったので組入れ通貨もドルが一番大きいです。
日本円で投資するファンドですが、為替ヘッジを行わないので実際にはこれらの通貨の変動の影響を受けます。
しかし日本円だけ持っているというのもリスクなので、通貨分散という意味でも為替の影響を受けるのもいいんじゃないかなと個人的には思ってます。
まとめ
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)についてまとめました。
ファンドの投資対象や値動きの特徴としてはeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)とほとんど同じです。
確かに日本株式は長期間低迷していたためパフォーマンスがあまりよくありませんが、今後はその反動で大きく上昇する可能性も秘めています。
個人的にはeMAXIS Slim全世界株式(除く日本)に投資するならeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の方をおすすめします。
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