
GAFAMへの投資ってどうなの?
投資を判断する材料が知りたいなぁ。
こんなお悩みにお答えします。
☑️本記事の内容
- GAFAMのビジネスモデルと利益の内容
- GAFAMへ1年間投資した結果をS&P500と比較
☑️本記事の執筆者

投資歴15年超のサラリーマン投資家です。
私のブログでは投資初心者・中級者の方々に向けて基礎知識を短期間で身に付けられるよう分かりやすくまとめてます。ぜひご覧ください!
GAFAMというのは、IT巨人Google、Amazon、facebook、Apple、Microsoftの頭文字をとったもので、現在時価総額で世界のトップ企業に名前を連ねています。
MicrosoftはWindowsの爆発的な広がりにより、1990年代から大きな利益をあげていましたが、それ以外の企業は存在しないか、生まれたばかり、もしくは超低空飛行といった感じでした。
しかしITの進化により、クラウド・サブスク・AI・SNSなどが生まれGAFAMは一気に世界の時価総額トップグループにまでのしあがりました。
今回の記事ではそんなGAFAMがどういった事業でどれぐらいの利益をあげているのかを紹介します。
また私自身「今さらGAFAMなんかに投資しても遅いよなぁ」と思っていたものの、2020年9月に思い立ってGAFAMに投資したため、その後利益がどうなのか?を遅ればせながら投資した者の意見としてシェアしたいと思います。

これからGAFAMへ投資しようとしている方は参考にしてみてください。
GAFAMは何で利益をあげているのか
Googleは1998年にラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンによって設立された世界最大の検索エンジンです。
「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすること」を合言葉に、検索エンジンの世界シェアは90%程度を誇っています。
Google検索は今や当たり前ですが、インターネット黎明期に膨大な情報から知りたい情報をうまく検索することの重要性に気づいた創業者はすごいですね。
そんなGoogleの最新の業績はこちらです。
売り上げとしては、Googleの本流である広告事業が80%以上を占めています。
2006年に買収したyoutubeも今や絶好調です。
その他ではクラウド事業の比率が徐々に上がってきています。
続いて売上と営業利益の内訳を比較してみます。
左側の売上はいろいろな部門から上がっていますが、一転右側の営業利益を見ると、全てが広告事業からの利益となっています。
クラウドとその他はむしろ営業利益はマイナスです。
クラウドについてはこのあと書くAmazonとMicrosoftに完全に負けてしまっています。
実際Googleのクラウドについてあまり聞くことがありませんしね。
いずれにしてもPC、スマホを含めた広告事業からの収益が莫大であり、今後もGoogleの地位は揺らぐことはないと予想できます。
Amazon
Amazonは1994年にジェフ・ベゾスによって作られたオンライン通販(EC)会社です。
昔のAmazonは本だけを取り扱っていましたが、今はなんでも安く売っているし、プライムビデオやミュージック、Kindleなど私の生活にはなくてはならない存在になってます。
そんなAmazonの最新の業績はこちらです。
売上の内訳は主力のEC事業全体では88%をしめており、Amazonのクラウド事業であるAWSが12%となっています。
またAmazonはGAFAMの中でも営業利益率が6%と低いのですが、売上がGAFAMではトップなので利益額としては十分な結果です。
ちなみにAWSはもともとEC事業の赤字に苦しむAmazonがその打開策として自社のために作ったもので、その出来があまりにも良かったことから2006年に一般公開されました。
そして今やこのAWSがAmazonの利益の多くを占めるようになってきました。
その結果(売上と営業利益の内訳)がこちらです。
売上では全体の12%しか占めていなかったAWSは、営業利益の面では6割近くを占めるまでになっています。
AWSは今でも年率30%程度の成長率を誇っており、まさにAmazonの大黒柱と言えるまで急成長しました。
また2020年は初めて北米以外のEC事業が黒字化しました。
これも今後のAmazonの業績向上への追い風となりますね。
facebookは2004年にマーク・ザッカーバーグを中心につくられたSNSで、月間アクティブユーザー数は全世界で28億人とSNSでは世界最大です。
またfacebookは2012年にインスタとして知られるInstagramを、2014年には世界最大のインスタントメッセンジャーアプリであるWhatsAppを買収し、facebookの支配下においています。
facebookの収益はSNS内で使われる広告です。
そんなfacebookの最新の業績はこちらです。
この図にあるように収益の大半が広告収入となっています。
facebookはユーザーに最適化された広告を出すことで大きな収益をあげていると言われています。
実際に営業利益率はGAFAMの中でも一番高い38%となっています。
欧米ではユーザー数の増加が鈍くなってきているものの、アジア圏で大きく伸びているため、全体のユーザー数はまだ順調に増加しています。
facebookは、Instagram、WhatsAppまで傘下に取り込み、SNSの世界では不動の地位を確立しています。
Apple
Appleの歴史は古く、1976年にスティーブ・ジョブズを中心に設立されました。
しかしその後ジョブズはAppleから解雇され、Apple自体もMicrosoftのWindowsの世界的な成功の影に隠れる存在となっていきました。
しかしジョブズが再度1997年にCEOとなってからは、経営を立て直し、今の快進撃へと繋がっていきます。
そんなAppleの最新の業績はこちらです。
ご覧のように今やiPhoneが収益の要になっているのが分かります。
とはいえApple自体ハードウェアで稼ぐことの限界を認識しており、近年はiCloudストレージ、Apple Music、Apple TV+などのサービス分野に力を入れるようになってきています。
これらの甲斐があってか、この記事を書いている時点ではMicrosoftを抜きAppleが時価総額で世界1位となっています。
今後もAppleCarの登場などさまざまなサービス展開が予想され、成長が期待できます。
Microsoft
Microsoftは1975年にビル・ゲイツを中心に設立されました。
1995年にWindows95を世の中に打ち出してからは、一気にパソコンが大衆化して行ったのを覚えています。
それ以降はパソコンといえばWindowsで、ほぼ独占状態でした。
しかしその後パソコンからスマホへと時代が変わっていくにつれて、iOSやAndroidに支配され、徐々に業績も低迷するようになりました。
しかしサティア・ナデラが2014年にCEOに就任してからは、全てのMicrosoftサービスのクラウド+サブスク化により再び成長軌道に載せました。
そんなMicrosoftの最新の業績はこちらです。
生まれ変わったMicrosoftはWindowsではなく、Officeやクラウドで稼いでいるのが分かります。
特にMicrosoftのクラウドであるAzureはAmazonのAWSにつぐシェアをほこり、収益の柱となっています。
Microsoftの売上と営業利益の内訳を比較してみます。
Amazonの場合は売上と営業利益の内訳が大きく異なっていましたが、Microsoftはほぼ同じく利益をあげています。
営業利益の高さからも分かるように、どのサービスをみても他にライバルとなるものがなく、今後も安定して利益を上げることが期待できます。
GAFAMへの投資結果
GAFAMへ1年間投資した結果を振り返る
2020年9月にGAFAMへの投資を初めて1年が経ちました。
その間のGAFAMとS&P500の値動きを比較してみます。
Googleが100%の値上がりでトップ、facebook、Microsoft、AppleはS&P500よりちょっと上、Amazonが最下位と言った感じです。
Amazonはここ数年の値上がり率がすごく、PERもいまだ60倍とGAFAMの中で一番高い(他は30〜40倍)ので、Amazonの株価は上がりにくい状況でした。
続いて私のGAFAMのポートフォリオ(大体等配分)とS&P500の比較をしてみます。
私のGAFAMポートフォリオではS&P500の成績を10%程度上回りました。
投資した時はすでに「GAFAMの株価は高いなぁ」と思っていたので、個人的には上出来です。
ここ1年はトランプ大統領からバイデン大統領へ変わり、GAFAMへの規制が強化される雰囲気になってきています。
また世界的にもデジタル課税などの流れがあり、今後不安がないわけではありません。
でもGAFAMの決算発表を見ていると、予想を大きく上回る利益を叩き出すことも多く、個別株投資の面白さを実感できるというのも事実です。

GAFAMへの投資は長い目でじっくりと今後の行方を見ていきたいと思います。
まとめ
GAFAMの事業内容と実際に投資した結果をまとめました。
正直投資を開始した2020年9月時点では、かなり割高だという印象で、「まだまだ利益が出るだろうから超長期的にみて利益がでればいっか」ぐらいの感覚でした。
まだ投資してから間がないものの、GAFAMの決算発表やニュースを見ていると大体いい情報が多く、株価もそれらに連動して上昇していくので、非常に心地よく投資が出来ています。
次回また1年後にお会いしましょう。