高配当株に集中投資するHDVの特徴。他のETFとの価格比較と分配金の推移など

悩み
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HDVの価格や分配金について知りたいなぁ。

投資をするのに参考になるデータは?

こんなお悩みにお答えします。

☑️本記事の内容

  • HDVは米国高配当株を中心に投資するETF
  • HDVと他のETFの価格比較、分配金の推移
  • HDVの構成銘柄と投資セクターの内訳

☑️本記事の執筆者

くわ

投資歴15年超のサラリーマン投資家です。

私のブログでは投資初心者・中級者の方々に向けて基礎知識を短期間で身に付けられるよう分かりやすくまとめてます。ぜひご覧ください!

ブラックロック社が運用する人気のETF「HDV(iシェアーズ・コア米国高配当株ETF)」について分かりやすく解説します。

 

HDVの投資する対象などの基本情報から他のETFとの価格比較、分配金と分配金利回りなどを解説します。

HDVはこんなETF

名称 iシェアーズ・コア米国高配当株ETF
運用会社 ブラックロック
投資対象 米国高配当株
設定日 2011/3/29
ベンチマーク モーニングスター配当フォーカス指数
経費率 0.08%
分配金利回り 4.00%
分配金支払月 3、6、9、12月

HDVは米国のブラックロック社が販売するETFで、ベンチマークであるモーニングスター配当フォーカス指数は、米国株式市場全体の約97%を占めるモーニングスター米国株式指数のうち、配当利回り上位75社の銘柄で構成されています。

 

要は米国株全体の中で配当利回りの高い75社をピックアップして、高配当を目指すETFです。

ETFの価格と分配金の推移

まずは一番重要となるHDVの価格の推移を見てみます。

価格の推移

HDVの設定日である2011年3月以降の価格の推移(分配金込み)です。

項目 配当込み上昇率 年平均利回り
HDV 202.8% 10.7%

11年間で約3倍、年間平均利回りは10.7%と上々の成績でした。

高配当株ETFはS&P500などに比べて金融危機などでは下落幅が比較的小さいという特徴がありますが、コロナショックの際には大きく下落しました。

当時コロナは未知の部分が多く、不景気でも安定的なパフォーマンスをする高配当株が大きく売られました。

 

最近は不安定な状況が続く中きますが、高配当株ETFの特徴であるいつも通りの比較的安定したパフォーマンスに戻ってきています。

米国株インデックス(VTI)との比較

続いてHDVと米国株(青)インデックスを比較して確認します。

項目 配当込み上昇率 年平均利回り
米国株(VTI) 319% 13.6%
HDV 202.8% 10.7%

チャートを見るとHDVが設定された2011年から2016年ぐらいまではVTIよりもパフォーマンスが良い時期が続きました。

それ以降はGAFAM(Google、Apple、旧Facebook、Amazon、Microsoft)の急成長の恩恵を受けたVTIの方がパフォーマンスが良くなっています。

特にコロナショック以降の差が大きいですね。

また先に書いたように最近はVTIが下落する一方、高配当株のHDVの方は粘り強く下落に耐えています。

他の高配当ETFとの比較

続いてHDVと人気の高配当ETFであるVYM(青)を比較して確認します。

項目 配当込み上昇率 年平均利回り
VYM 254.5% 12.3%
HDV 202.8% 10.7%

バンガード社が販売する人気のVYMと比較すると2016年以降はVYMの方がパフォーマンスがまさっています。

変動率(ボラティリティ)は大体同じぐらいなので、HDVとVYMで迷う場合は私ならVYMを選びますね。

分配金の推移

2012年以降の年末の価格と1年間の分配金の推移です(ドル表記)。

項目 年末価格 分配金 分配金利回り
2012 58.76 2.09 3.77%
2013 70.25 2.23 3.80%
2014 76.54 2.45 3.49%
2015 73.41 2.88 3.76%
2016 82.25 2.70 3.68%
2017 90.14 2.95 3.59%
2018 84.38 3.10 3.43%
2019 97.79 3.21 3.80%
2020 87.67 3.57 3.65%
2021 100.99 3.51 4.00%

※分配金利回り=分配金/前年の年末価格

グラフで表記します。

分配金利回りは3.5〜4.0%程度と高い比率でしかも安定しています。

さすが高配当株をメインに投資するだけありますね。

構成銘柄とセクター比率

構成銘柄トップ10

HDVが投資する銘柄のトップ10を掲載します。

銘柄 割合
EXXON MOBIL CORP 10%
CHEVRON CORP 7%
JOHNSON & JOHNSON 6%
ABBVIE INC 6%
VERIZON COMMUNICATIONS INC 6%
PFIZER INC 5%
PROCTER & GAMBLE 4%
PHILIP MORRIS INTERNATIONAL INC 4%
COCA-COLA 4%
MERCK & CO INC 4%
TOP10合計 59%

※2022年3月時点

トップ2社は石油会社が占め、この二つだけで17%も占めています。

原油価格の動向を色濃く受けそうですね。

この辺がコロナショックの際の大暴落につながったのでしょう。

その他はスーパーや薬局などでお馴染みのJ&JやP&G、コカコーラなどが入っているのが特徴です。

投資セクター比率

続いてHDVが投資するセクター比率を確認しましょう。

セクター 割合
ヘルスケア 25.2%
エネルギー 20.7%
生活必需品 16.8%
情報技術 9.0%
公共事業 7.8%
通信 5.8%
その他 14.7%

※2022年3月時点

セクター別にみると高配当を出しやすい成熟した企業が多いヘルスケア・エネルギー・生活必需品の3つのセクターだけで6割以上も占めています。

特にヘルスケアや生活必需品は不況下になったとしても人間が生きていくためには必要なものなので、HDVの配当が安定しているのも分かります。

まとめ

HDVについてまとめました。

米国株全体に投資するVTIと比較すると構成銘柄や値動きが全然違っているのが分かります。

最近の不安定な相場でどういうパフォーマンスになるかがポイントですね。

引き続き注目していきます。

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