
インデックスの積立投資って聞くけど、そもそもインデックスってどんな種類があるのかなぁ。また投資の成績はどれぐらい?
こんなお悩みにお答えします。
☑️本記事の内容
- 株式、不動産、債券などなどインデックスの種類を解説
- 株式全体への投資をメインとする理由
- インデックスの積立投資の成績と利回りを公開
☑️本記事の執筆者

投資歴15年超のサラリーマン投資家です。
私のブログでは投資初心者・中級者の方々に向けて基礎知識を短期間で身に付けられるよう分かりやすくまとめてます。ぜひご覧ください!
私がメインで投資しているインデックスの積み立て投資について解説します。
現在は私のポートフォリオの内、7割以上を占めている投資方法です。
インデックスの積立投資といってもいろんなインデックスの種類がありますが、その中でも私が行っているのは株式市場全体に投資するインデックスです。
今回の記事では、いろいろなインデックスの種類の解説と市場全体へのインデックスを選んだ理由、さらにリアルな投資実績を紹介します。

インデックスへの積立投資は設定だけすれば特段何もすることがないので、毎日仕事で忙しいサラリーマンにぴったりな投資方法です。
ETFについての詳しい解説は✅ETFは投資金額が多い投資家におすすめ。投資信託と比較したメリット・デメリットを解説をご覧ください。
株式、不動産、債券などなどインデックスの種類
私がメインとして投資するのは株式市場全体に投資するインデックスですが、市場全体というのがどう言うものかまず解説します。
インデックスファンドの種類にはいろいろなものがありますが、大きく分けると株式に投資するもの、不動産(リート)に投資するもの、債券に投資するものの3つに分けられます。
さらに株式インデックスには高配当株、成長株、セクターごと、市場全体等々いろんな種類があります。
高配当株は多く配当する企業を集めたもの、成長株はGoogleやAmazonなどの高成長企業を集めたもの、セクターごとというのはエネルギー関連などの分野を特定したものです。
最後に市場全体というのは日経平均株価やNYダウなどを表し、高配当・成長株・セクターなどすべてひっくるめて全体に投資してしまおうと言う商品です。
さらに市場全体インデックスも地域ごとに細分化(全世界、全米、日本、先進国、新興国、、、)されて投資商品が用意されています。
つみたてNisaで投資可能な商品も市場全体に投資するものが多いです。
また株式の他、不動産や債券などを組み合わせたものをバランスファンドと言われ、リスクを分散したい投資家から人気を集めています。
今回の記事で取り扱うのは、市場全体の中でも先進国株式・新興国株式・米国株式インデックスを組み合わせた全世界・株式市場全体への積立投資です。
株式全体へのインデックスへ投資する理由
株式全体へ投資するというのは、あくまで平均点を取りに行く投資方法であり、パフォーマンスだけを考えると決してベストな選択ではありません。
ただ平均点といってもファンドマネージャーが運用するアクティブファンドより成績が良くなる傾向は実証されており、年率で5%〜7%程度の成績を狙える投資方法です。
2010年〜2020年までの10年間はGAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)を筆頭に巨大IT企業が急成長し、成長株インデックスの成績は、市場全体に投資するインデックスよりも良い結果でした。
しかし2021年以降の成長株は若干失速し、高配当株が見直されるようになりました。
米国市場全体=VTI(緑)、高配当株=VYM(青)、高成長株=QQQ(黄)
このように相場は大きなサイクルで動きます。
さらにどの地域(米国、日本、ユーロ圏、中国、インドなど)に投資するのが良いのかも時期によって異なります。
未来を見通すことなどできないという前提にたち、投資へ割く時間も極力減らすけど、そこそこの投資成績を得たいというのが、株式全体インデックスへ積立投資をする理由です。
株式全体インデックスに投資する理由
- 未来を見通すことはできない
- 投資へ割く時間を減らしたい
- そこそこの成績(5%程度)は狙いたい
株式全体へのインデックス積立投資の実績と利回り
インデックス積立投資で投資する商品
私は以下の3つのETF(上場投資信託)を使って世界全体に分散投資しています。
名称 | 投資対象 | 経費 | 内容 |
VTI | 米国株式 | 0.03% | 米国市場全体3,669社に投資 |
VEA | 先進国(米国以外)株式 | 0.05% | 先進国市場全体4,006社に投資 |
VWO | 新興国株式 | 0.10% | 新興国市場全体5,060社に投資 |
※上記それぞれの銘柄のリンクには、銘柄分析した結果を掲載しています。
投資信託ではなくETFに投資する理由は、次の理由からです。
- 株式と同じようにリアルタイムに取引可能
- ドルで資産を持ちリスクを分散
- 分配金が長期投資の原動力になる
詳しくは✅楽天VT(投資信託)とVT(ETF)の想定利益を比較【それでもETFに投資する理由】をご覧ください。
VTI・VEA・VWOに投資するだけで、世界中の大型株から中小型株までほぼ全てをカバーし、約12,700銘柄に分散投資することが可能です。
インデックス積立投資の投資配分
3つのETFを使って投資比率をいじると、どんなポートフォリオでも作ることができます。
私の今のポートフォリオは、全世界の成長の恩恵を受けつつ、米国の力強い成長の比重を少し大きくしたいという思いから以下の投資配分としています。
- 全世界株式:米国株式=50%:50%
これを3つのETFを組み合わせて再現すると次のようになります。
- VTI(米国株式)=80.7%
- VEA(先進国株式)=13.8%
- VWO(新興国株式)=5.5%
詳しい計算は✅私の投資結果まとめ【現在のポートフォリオ・分配金の推移・投資方針】にまとめています。

今の積立比率はこんな感じです。
やはり米国の比重が大きいのが分かりますね。
インデックス積立投資の実績
まずは2018年9月〜2022年12月のインデックス(VTI、VEA、VWO)積立投資の結果です。
銘柄 | 種類 | 利益率 | 平均年利 |
VTI | 米国株 | 35.1% | 7.3% |
VEA | 先進国株 | 26.7% | 5.7% |
VWO | 新興国株 | 15.0% | 3.3% |
合計 | ー | 32.8% | 6.9% |
- 利益率;投資開始時点から現時点の利益率
- 平均年利;投資期間全体の利益率を年間平均に換算した値
これまでの海外ETFを使ったインデックス積立投資の結果をグラフで表示します。
棒グラフが積立金額、折れ線グラフが全体評価額です。
2022年末の成績は世界的な株安の影響を受けて評価額も減となりました。
今後も世界的には不透明な状況が続くと予想されるので、まだまだ少し下落する可能性があります。
ただまだ含み益が比較的多くあるので、含み損となるまで相場が下落するかは微妙なところです。
コロナショックで下げた2020年3月に追加で投資した結果がその後の利益率上昇に貢献しているのが分かります。

ポートフォリオ全体の平均年利は約7%なので、インデックス投資で得られる平均5%程度を少し超える成績となっています。
他の投資商品の成績と比較
私のインデックス積立投資の成績を私が積立Nisaで買い付けている他のインデックスファンドの成績と比較してみます。
以下のグラフは損益率を比較したもので赤の太線が私が投資している海外ETF(VTI、VEA、VWO)、通称「Kファンド」の結果です。
2022年末にかけて他のファンドの成績が良くなる中、Kファンドはなぜか右肩下がりでした。
以後の成績に期待しましょう。
主要な投資信託と成績を比較すると、概ね以下の関係になっています。
つみたてNisaでおすすめの投信は、✅つみたて(積立)Nisa10銘柄の運用実績からおすすめを紹介【銘柄変更時の注意点も解説】 を参考にしてください。
まとめ
インデックスを使った市場全体への積立投資について解説しました。
ポートフォリオについては年末にチェックと見直しを行うだけなので、その他1年間は特に何もすることがありません。
「大した労力をかけないのに資本家として資本主義のルールに乗っかって、雪だるま式に資産を増加していく」
インデックスの積立投資は、そんな投資方法だと思います。
投資に労力をかけない分ベストな投資方法ではないものの、十分な利益が上がる方法です。
この投資を軸に、成長株投資、高配当株投資を少しずつトッピングし、自分なりのポートフォリオを作り上げています。
これからもまったりと全世界・株式市場全体への投資を続けていきます。