
保険って普通どれぐらい支払ってるの?
こんなお悩みにお答えします。
☑️本記事の内容
- 生命保険の種類と毎月の平均支払額
- 日本の医療保険制度について
- 日本では保険に入る必要がない?
☑️本記事の執筆者

投資歴15年超のサラリーマン投資家です。
私のブログでは投資初心者・中級者の方々に向けて基礎知識を短期間で身に付けられるよう分かりやすくまとめてます。ぜひご覧ください!
今回は人生5大出費の一つ、保険について書きます。
保険を販売する側は契約してもらわないと利益にならないので、ネットで調べてもそっちよりの意見しかなかなか出てきません。
今回は保険に対して中立の立場で、一般的に保険にどれぐらいの金額を支払っているのか、そもそもどれぐらい保険料を支払う必要があるのかを書きたいと思います。
自身の保険を選択するときの参考になればいいなと思います。

保険の専門家ではありませんが全体を分かりやすくまとめましたので、参考にしてみてください。
生命保険の種類と平均支払額
生命保険の種類は4つ
生命保険と聞くと死亡保障の保険を思い浮かべる方も多いかと思いますが、以下の4つのことを言います。
- 死亡保険
- 医療保険・疾病保険
- 介護保険
- 死亡保障付きの生存保険
※楽天生命HPより引用
順番に簡単に解説します。
1.死亡保険
死亡保険は被保険者が亡くなった時に支払われる保険です。
万が一、自分が亡くなったとしても家族の生計を金銭的に支えるためにかける保険です。
保障される期間によって、10年など期間が決まっている定期保険と、保証期間が亡くなるまで続く終身保険があります。
2.医療保険・疾病保険
医療保険・疾病保険は病気やケガをした時に支払われる保険です。
ガン保険や病気などによって収入が減った時に補填してくれる所得保障保険・就業不能保険なんかもこのカテゴリーに該当します。
医療保険・疾病保険は日本人がよくなると言われる5大疾病(がん、精神疾患、脳卒中、 急性⼼筋梗塞、糖尿病)をカバーする商品が多く、加入している人も多いのではないでしょうか。
3.介護保険
介護が必要になった時に受け取れる保険です。
4.死亡保障付きの生存保険
死亡保障付きの生存保険は聞きなれない名前ですが、分かりやすいところでは学資保険や個人年金保険が該当します。
要は被保険者が亡くなっても、亡くなっていなくても一定の期間後に保険金を受け取れる商品で、将来のための資産を用意するのに用いられたりします。
以上ざっと4つの保険について書きましたが、もっと詳しく知りたい方は以下の楽天生命のHPが役に立ちます。

保険の平均支払額
さて世間一般の人たちは生命保険に毎月どれぐらい払っているのでしょうか?
第一生命のHPに詳しいデータがありましたので引用します。
このデータをみると2018年の年間平均保険額は38.2万円、1ヶ月に換算すると3.2万円という結果でした。
これは平均値なので、年齢が高くなるほど家族がいるほど保険にかける金額は高くなる傾向にあります。
データを見ていると50〜54歳が最も高く平均48.3万円で、29歳以下が最も少ない平均23.3万円の保険金額という結果でした。

我が家は医療保険だけしか掛けていないので、毎月1万円弱の保険料であり、平均と比較すると少なめです。
日本の医療保険制度を知る
続いて保険に入る必要があるのかを考える上で重要な日本の医療保険制度について解説します。
要点は以下の2つです。
- 皆保険制度により原則3割負担
- 高額療養費制度がある
1.皆保険制度
日本は皆保険制度を採用しており、日本人は基本的には全員が公的医療保険に加入しおり、病院などに行った時に支払う医療費は原則として自己負担額は医療費全体の3割です。
※日本医師会HPより引用
日本人の私たちからすると「ふ〜ん、当たり前じゃん」って感じですね。
公的皆保険制度はイギリス、フランス、ドイツ、スウェーデンなどの先進国を中心に取り入れられていますが、なんとアメリカは皆保険ではなく自分で保険に入る必要があります。
またアメリカでは初診料が150ドル〜300ドルも掛かるようで、医療格差社会と言われています。
2.高額療養費制度
日本では上記のように医療費は原則3割負担ですが、さらにお得な制度があります。
それは毎月の医療費が一定額(約8.7万)を超えた場合に高額療養費として支給させる高額療養費制度というのがあります。
※日本医師会HPより引用
なかなかの充実制度ですね。
ということは、
「もし〇〇なことがあったらお金が用意できなくて大変になるだろうから、万が一に備えて保険に入っておこう!」
と保険に入る方もいるかと思いますが、実はそんなに高額医療を払う心配をする必要もないという考え方もできます。
日本では保険に入る必要がない?
ここまでで日本の医療保険制度がいかに優れているかが分かったかと思います。

じゃあ保険に入る必要ってあるの?
っていう疑問が浮かんできますね。
私もかつて思いました。
ここからは保険に入る必要性について期待値という考え方を持ち出して考えてみます。

あくまで自論なので参考程度に留めてください。
今回の場合の期待値は以下とします。
- 期待値=医療費×病気になる確率
30代のガン保険で考えてみます。
ネットで調べると30代でガンになる確率は0.1%で、平均治療費は入院する場合で約36万円というデータがありました。
この場合の期待値を計算してみます。
- 期待値=360,000円×0.1%=360円
毎月のがん保険の支払いが1,000円だとすると多くの人(99.9%)にとっては
- ガン保険の支払い費用>がん治療費の期待値
となることが分かります。
ドライに金額だけを考えるとほとんどの保険は
- 保険の支払い費用>医療費
となります。
そうならないと保険会社が破綻するので当たり前ですが。
となるとどういった場合に保険に入る必要があるのか?
それは万が一亡くなったり病気になった時に、家族の生計が立ち行かなくなったり、その医療費の支払いが困難になることが想定される場合です。
この観点から考えると自動車保険は入る必要がある(万が一人身事故を起こした際に支払いが不可能)となります。
まとめ
保険についてまとめました。
保険について調べる中で面白いデータがありました。
- 日本人の健康状態;最高Aランク(世界の長寿国で各種疾病による死亡率が低い)
- 日本人の自己評価;最低Dランク(健康自己評価は他の国に比べて低い)
- 米国人の健康状態;最低Dランク(各種疾病による死亡率が高い)
- 米国人の自己評価;最高Aランク(健康自己評価は他の国に比べて高い)
事実は良くても自己評価の低い日本人と、事実は悪くても自己評価の高い米国人。
こういった日本人のネガティブ特性から日本人が保険好きと言われるのかもしれません。
保険については病気になった時の精神的なダメージを和らげるという考え方もあるので、人それぞれの価値観にもよるところがあります。
なので、何も考えず無駄に保険料を支払うことが無いように、自分の価値観と照らし合わせて、保険を見直すことが重要だと思います。