【ジョンソン&ジョンソン:JNJ】高配当米国株の銘柄分析〜株価・利益・配当〜

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悩み
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ジョンソン&ジョンソン(JNJ)の株価・配当金について知りたいなぁ。

投資をするのに参考になるデータは?

こんなお悩みにお答えします。

☑️本記事の内容

  • J&Jは医薬品を主力とするヘルスケア企業
  • 2010年以降のS&P500との成績比較
  • J&Jの業績・配当・キャッシュフローの推移

☑️本記事の執筆者

くわ

投資歴15年超のサラリーマン投資家です。

私のブログでは投資初心者・中級者の方々に向けて基礎知識を短期間で身に付けられるよう分かりやすくまとめてます。ぜひご覧ください!

米国高配当株の人気銘柄の一つであるジョンソン&ジョンソン(JNJ)について分析を行います。

 

会社の基本情報から配当込みでS&P500との比較、利益や配当金の推移等をまとめます。

ジョンソン&ジョンソンってどんな会社?

社名 Johnson & Johnson
ティッカー JNJ
設立年 1885年
セクター ヘルスケア
従業員数 134,000人
連続増配年 58年
決算月 12月
PER 17.88
直近配当利回り 2.52%

ジョンソン&ジョンソンは日本でもおなじみのブランドです。

万人におなじみのバンドエイドは1920年にJ&Jが開発しました。

J&Jといえばドラッグストアーでおなじみのバンドエイドやシャンプーなどの一般消費者向けの製品が有名ですが、医薬品や医療機器なども扱うトータルヘルスケア企業です。

 

そして主力は医薬品です。

医薬品にもいろいろとありますが、J&Jが得意とするのは「がん」、「免疫疾患」 、「精神・神経疾患(中枢神経・疼痛)」、「ワクチン」 、「代謝・循環器疾患」などに対する薬の製造と販売を行なっており、粗利率60%以上と高い利益率を得ています。

どの企業でも簡単に作れるような医薬品ではないため、競争力が強く利益率が高くなっているのが見て取れます。

 

医療機器事業は、私も20年以上愛用しているコンタクトレンズのアキュビューシリーズから外科、消毒関連、心臓疾患、整形外科、脳神経外科関連と幅広い領域を扱っています。

 

また56年連続増配という驚異の実績からもわかるように、配当王としても有名です。

地域別売上比率

地域別売上比率を見ると1位はアメリカの51%で、次いで欧州の23%、アジア太平洋18%と続きます。

全世界をカバーしているものの主力地域はやはりアメリカですね。

セグメント別売上比率

現在の事業収益としては大きく3つに分けられます。

  1. 医薬品
  2. 医療機器
  3. 一般消費者向け

そのなかでも一番のシェアを握っているのは医薬品事業です。

2番目の医療機器事業を含めるとこの2つの事業だけで83%の売上比率を占めており、これが粗利率60%以上の利益率と50年以上続く連続増配の源泉となっているのがわかります。

 

ここまで紹介してきたように、取り組んでいる事業内容をみると今後も高い利益率が期待できる超優良企業です。

株価の推移とS&P500との利益比較

2010年10月〜2020年12月までのJ&JとS&P500に連動するETFであるVOOの株価を比較します。

青線がJ&Jで緑線がVOO(S&P500)です。

10年間の株価上昇率をまとめると以下の通りです。

項目 J&J VOO(S&P500)
株価上昇率 154% 227%

株価の推移を比較すると2017年までは同じぐらいの成績ですが、それ以降はVOO(S&P500)の方が成績がよくなっています。

100万円投資したとすると10年間で73万円の差です。

 

続いてJ&JとVOO(S&P500)の配当込みで比較してみます。

項目 J&J VOO(S&P500)
配当込み上昇率 244% 303%

J&Jの方がVOO(S&P500)より配当金を多くもらえるため、配当込みの上昇率ではVOO(S&P500)に少し近づきました。

時期によってはJ&Jの成績の方がいい時もありますので、なかなかいい投資先であることがわかります。

業績

売上・当期純利益・利益率の推移

2017年はアメリカの税制改革により過去にさかのぼって米国外の資産に課税されたことで、利益が下がっています。

利益率はおおむね20%程度と高い利益率を誇っています。

くわ

先ほどからも書いているように粗利率は60%を超えています。

ここで書いているのは法人税が引かれた後の純利益率です。

EPS・DPS・配当利回りの推移

配当金は順調に増配を続けています。

コロナ禍もなんとか乗り切りました。

また1株利益のほうは2017年の税制改革にともなう落ち込みを除くとだいたい右肩上がり傾向であることがわかります。

配当性向・増配率

配当性向はおおむね50%程度で推移しており、着実に毎年6%ほど増配を続けています。

またJ&Jは積極的に自社株買いを行っており、配当以外の株主還元も多なっています。

 

以下のメッセージは2018/12/20付のモーニングスターの記事です。

J&J約5600億円の自社株買い実施へ

今回の自社株買いによる株価支援について、J&Jのアレックス・ゴースキー会長兼CEO(最高経営責任者)は、「当社の取締役会や経営執行陣は堅調な業績が続いていることや、当社の事業の先行きの見通しに自信持っていることから、当社の株式は魅力的な投資機会になると信じている」とし、また、「当社の強いキャッシュフローが四半期配当金や自社株買いを通じ株主にリターンを還元することを可能にする」とも述べた。

くわ

なかなか力強いメッセージですね。

キャッシュフロー

営業CFを売上高で割って求める営業CFマージンが20%以上で推移しており、競争優位性が高いことがみてとれます。

J&Jはリーマンショック時にも通常通りのキャッシュフローを稼いでおり、安定感が半端ないです。

まとめ

J&Jについて分析をまとめてみました。

ここ10年の株価を見るとS&P500に匹敵する成績です。

また50年以上の増配実績と競争優位性の高い事業展開を考慮すると長期投資に値する銘柄と言えますね。

 

私が米国株投資をしている結果は以下の記事を参考にしてください。

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