【コカ・コーラ:KO】高配当米国株の銘柄分析〜株価・利益・配当〜

悩み
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コカ・コーラ(KO)の株価・配当金について知りたいなぁ。

投資をするのに参考になるデータは?

こんなお悩みにお答えします。

☑️本記事の内容

  • コカ・コーラは世界最大の清涼飲料メーカー
  • 2010年以降のS&P500との成績比較
  • KOの業績・配当・キャッシュフローの推移

☑️本記事の執筆者

くわ

投資歴15年超のサラリーマン投資家です。

私のブログでは投資初心者・中級者の方々に向けて基礎知識を短期間で身に付けられるよう分かりやすくまとめてます。ぜひご覧ください!

米国高配当株の人気銘柄の一つであるコカ・コーラ(KO)について分析を行います。

 

会社の基本情報から配当込みでS&P500との比較、利益や配当金の推移等をまとめます。

コカ・コーラってどんな会社?

社名 Coca Cola
ティッカー KO
設立年 1892年
セクター 生活必需品
従業員数 71,000人
連続増配年 58年
決算月 12月
PER 24.7%
直近配当利回り(税込) 3.02%

コカ・コーラはアメリカのアトランタに本社をおく世界最大の清涼飲料メーカーです。

 

誰でもご存知のように主力製品はコカ・コーラです。

コカ・コーラの名称の由来は、コカの葉とコーラの実です。

1903年まではなんとコカインが含まれていたようです。

 

コカ・コーラのレシピは公開されておらずトップシークレットとなっています。

開発当時から現在に至るまで「レシピはアトランタ本社の金庫にあり、2人の幹部しかアクセスできない」という噂まで出回っています。

主力のコカ・コーラは今では世界約200ヶ国で、毎日10億杯以上飲まれています。

コカ・コーラは他社が真似して作ることができないため、長らく安定して高い収益をあげるビジネスモデルでした。

しかし昨今の健康志向の高まりから、コカ・コーラなどの砂糖を多く含む炭酸飲料が敬遠されるようになり、近年の売上は減少傾向です。

 

当然世界最大の清涼飲料メーカーであるコカ・コーラ者もその状況を指を加えて何もしないわけはなく、近年は清涼飲料水やコーラゼロの開発などにより売上減少に取り組んでいます。

 

またコカ・コーラはバフェット率いるバークシャーが筆頭株主となっており、発行済み株式の9.27%に当たる4億株を保有しています(2017.3月末時点)。

バフェット氏は1988年からコカ・コーラへの投資をはじめ、以降3回にわたる大型買い入れが行われています。

コカ・コーラはそんな投資の神様のお墨付き企業でもあります。

またP&Gに匹敵する50年以上の連続増配企業としても有名です。

地域別・セグメント別売上比率

上記のように事業セグメントは大きく5つに分けられます。

  • 欧州・中東・アフリカ
  • ラテンアメリカ
  • 北アメリカ
  • アジア太平洋
  • ボトリング

事業セグメントはボトリング事業以外は地域別に分類されています。

この分類から地域別の売上比率が想像できますが、世界中にほどよく分散されており、全世界で事業展開できているのが分かります。

 

コカ・コーラ社のビジネスモデルは濃縮液をつくり、それをボトラーと呼ばれる業者に販売して利益を得るモデルです。

そしてボトラーは買った濃縮液をジュースなどの最終製品に変えて販売します。

このボトラーが行なっている事業を自社でも行なっており、それがボトリング事業です。

 

続いてセグメント別の売上高の推移は以下のようになってます。

ボトリング事業は撤退傾向であるため、2016年に47%も占めていたボトリング事業は2018年には12%まで落としています。

これは事業効率化のために意図的に行なっているため、2019年以降この効果が出てきています。

株価の推移とS&P500との利益比較

2009年12月〜2020年12月までのKOとS&P500に連動するETFであるVOOの株価を比較します。

青線がKOで緑線がVOO(S&P500)です。

10年間の株価上昇率をまとめると以下の通りです。

項目 KO VOO(S&P500)
株価上昇率 91% 235%

表示期間をとおしてVOO(S&P500)よりも下回る成績です。

 

続いてKOとVOO(S&P500)の配当込みで比較してみます。

項目 KO VOO(S&P500)
配当込み上昇率 165% 318%

配当込みでもKOはVOO(S&P500)の成績よりも見劣りします。

2013年ぐらいまではKOとVOO(S&P500)は同じぐらいの成績ですが、2013年以降はインターネットを中心に急成長したGAFAがS&P500を大きく押し上げたため、差がついてしまいました。

今後もこの差は大きくなる可能性があります。

 

ところでバフェットがKOへの投資を始めたのは1988年からですが、1988年以降の株価の推移を比較するとパフォーマンスは逆転します。

以下のチャートはKO(青色)とS&P500(緑色)の1988年以降のチャートです。

先ほどとは違ってS&P500をKOが大きく引き離しています。

項目 KO S&P500
株価上昇率 1908% 974%

約30年間でKOが19倍も上昇しています。

さすが投資の神様バフェットの未来を見通す目は素晴らしいですね。

業績

売上・当期純利益・利益率の推移

売上高については2012年以降右肩下がりになっていますが、これは自社でも行なっていたボトリング事業(最終製品化事業)を縮小している影響です。

 

この影響で近年売上・利益共に減少傾向ですが、2019年以降は回復傾向にあります。

この構造改革の成果は今後に期待です。

EPS・DPS・配当利回りの推移

配当金が順調に右肩上がりに上昇しており、連続増配年は驚異の58年です。

グラフを見れば分かりますが、利益のうちの半分以上は配当に回しています。

2017年以降は利益以上に配当金を出しているので、配当金を投資家にしっかりと出す姿勢が見て取ります。

配当性向・増配率

2012年以降利益が下がっているのに、配当金は増配を続けているので、配当性向は右肩上がりに上昇しています。

今後も増配の流れは続きそうで、株主還元の姿勢が見て取れます。

ちなみに自社株買いを含めた株主還元は2011年以降100%を超えています。

利益が下がっていても配当金が出せるのは安定したビジネスモデルのおかげですね。

キャッシュフロー

営業CFを売上高で割って求める営業CFマージンが最近は20%以上と高値で推移しており、ふんだんなキャッシュを稼げる体質であるのがわかります。

もともと安定したビジネスモデルであるため、営業CF・フリーCFともに十分な量を確保できています。

 

2018年にはイギリスのコーヒー大手のコスタコーヒーを買収しており、キャッシュを武器にこれまで苦手としていた領域にも積極的に進出しようとしています。

まとめ

コカ・コーラについて分析をまとめました。

コカ・コーラはご存知の通り世界最大の清涼飲料水メーカーで、バフェット銘柄としても有名です。

最近は健康志向から炭酸飲料の売上が減少傾向ですが、清涼飲料水やコーラゼロで巻き返しを図っている状況です。

 

配当については文句なく50年以上連続増配を続ける優良企業です。

 

私が米国株投資をしている結果は以下の記事を参考にしてください。

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