【P&G:PG】高配当米国株の銘柄分析〜株価・利益・配当〜

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P&G(PG)の株価・配当金について知りたいなぁ。

投資をするのに参考になるデータは?

こんなお悩みにお答えします。

☑️本記事の内容

  • P&Gは世界最大の生活必需品会社
  • 2010年以降のS&P500との成績比較
  • PGの業績・配当・キャッシュフローの推移

☑️本記事の執筆者

くわ

投資歴15年超のサラリーマン投資家です。

私のブログでは投資初心者・中級者の方々に向けて基礎知識を短期間で身に付けられるよう分かりやすくまとめてます。ぜひご覧ください!

米国高配当株の人気銘柄の一つであるプロクター&ギャンブル(PG)について分析を行います。

 

会社の基本情報から配当込みでS&P500との比較、利益や配当金の推移等をまとめます。

P&Gってどんな会社?

社名 P&G
ティッカー PG
設立年 1837年
セクター 生活必需品
従業員数 110,000人
連続増配年 64年
決算月 6月
PER 24.75%
直近配当利回り(税込) 2.44%

プロクター&ギャンブルは1837年にローソク業者のウィリアム・プロクターと石鹸業者のジェームス・ギャンブルの共同出資により設立された企業で、現在では世界で7兆円以上を売り上げる世界最大の生活必需品メーカーとなっています。

 

また取り扱っている製品は非常に幅広く、私の家庭でもいたるところにP&Gの製品があり、主な取扱製品は以下の通りです。

※引用;P&G HPより

またP&Gはマーケティングに非常に力を入れている企業としても有名で、以下の製品で見たことがない製品はないぐらいです。

また扱っている製品が生活必需品であり、景気・不景気に関わらず安定した収益を見込めるため、これまでふんだんなキャッシュを武器に数々の企業を買収してきました。

買収企業 買収年 事業内容
パンテーン 1983年 シャンプー、コンディショナーなど
マックスファクター 1991年 化粧品
ジレット 2005年 髭剃りなど

創業当時ローソク、石鹸の製造から始まり、現在でも同じような生活必需品に特化して世界中で事業展開を行い、安定して利益をあげているのはすごいことですね。

そして安定した収益を背景に60年以上も連続して配当金を増やして(増配)きた実績は、投資家にとって心強いですね。

地域別売上比率

地域別売上比率を見ると1位はアメリカの47%で、世界全体にほどよく分散されています。

事業エリアは中東、アフリカを含む世界180カ国以上であり、今後成長が見込める中国やインドでも高い売上比率を占めており、今後さらなる売上拡大が期待できます。

セグメント別売上比率

事業セグメントは大きく5つに分けられます。

  • Fabric&Home care…洗濯・日用品関連
  • Baby, Feminine&Family care…赤ちゃん・女性関連
  • Beauty…美容関連
  • Health care…健康管理関連
  • Grooming…美容(髭剃り等)関連

この中でも洗濯・日用品関連と赤ちゃん・女性関連で60%もの売上比率を占めます。

またそれぞれの分野に主力商品を持ち、安定して稼げる体制を築いているのが分かります。

 

セグメント毎の主要商品は以下の通りです。

【Fabric&Home care(洗濯・日用品関連)】

ジョイ・アリエール・レノア・ダウニー・ファブリーズ

【Baby, Feminine&Family care(赤ちゃん・女性関連)】

パンパース・ウィスパー

【Beauty(美容関連)】

パンテーン・ヴィダルサスーン・SK-Ⅱ

【Health care(健康管理関連)】

Oral-B

【Grooming(理容・髭剃り等)】

BRAUN・Gillette

近くの薬局やスーパーに行けばどこにでも置いてある商品ばかりで、「アメリカの企業の製品なんだ」っていう感じですね。

 

続いてセグメント別の売上高の推移は以下のようになってます。

それぞれのセグメントに大きな変わりなく、順調に事業を拡大していっているのが分かります。

世界全体で事業を展開しているので、今後も世界人口の増加に合わせて緩やかに事業が拡大していくことでしょう。

株価の推移とS&P500との利益比較

2009年12月〜2020年12月までのPGとS&P500に連動するETFであるVOOの株価を比較します。

青線がP&Gで緑線がVOO(S&P500)です。

10年間の株価上昇率をまとめると以下の通りです。

項目 PG VOO(S&P500)
株価上昇率 123% 215%

表示期間をとおしてVOO(S&P500)よりも下回る成績です。

2018年末にVOOが急落した際はパフォーマンスの差が縮まりましたが、それ以外はVOO(S&P500)に大きく差をつけられています。

 

続いてP&GとVOO(S&P500)の配当込みで比較してみます。

項目 PG VOO(S&P500)
配当込み上昇率 210% 318%

配当込みでもP&GはVOO(S&P500)の成績よりも見劣りします。

2020年2月のコロナショックを受けて少し差が縮まっています。

生活必需品を主力とするP&Gの優位性といったところでしょう。

不景気でも生活必需品の需要は変わりませんからね。

業績

売上・当期純利益・利益率の推移

比較的安定したビジネスモデルであり、粗利は50%程度と高めなのですが、利益率は2018年は6%しかでませんでした。

髭剃りなどを扱うGrooming部門が不調であり、のれんにより損失を計上した影響です。

 

生活必需品部門の特徴として、生活に必要な商品を作る会社なので景気が悪いからと言って生活必需品の売れ行きが悪くなるわけではないので、景気後退時にも株価が下がりにくいという点が挙げられます。

 

個別株に投資をするのであれば、P&Gなどの生活必需品部門を入れるとポートフォリオのパフォーマンスが安定することにつながります。

EPS・DPS・配当利回りの推移

配当金が順調に右肩上がりに上昇しており、連続増配年は驚異の64年です。

2020年のコロナショックも乗り切りました。

 

配当金については安定していますが、利益の方にはばらつきがあります。

先に解説した髭剃りなどを扱うGrooming部門の不調の影響が響いています。

配当性向・増配率

2009年以降2016年にかけて増配率は下がりましたが、2016年以降は再び上昇傾向です。

63年間増配を続けている超優良企業なので、今後もこの傾向は継続することでしょう。

また自社株買いも積極的に行なっていることからも、株主還元の姿勢が見て取れます。

 

引き続き今後も増配に期待です。

キャッシュフロー

営業CFを売上高で割って求める営業CFマージンが最近は20%以上と高値で推移しており、ふんだんなキャッシュを稼げる体質であるのがわかります。

もともと安定したビジネスモデルであるため、営業CF・フリーCFともに十分な量を確保できています。

まとめ

P&Gについて分析をまとめてみました。

P&Gは世界中でビジネスを展開する世界最大の生活必需品企業です。

生活必需品の特性上、不景気であっても安定して稼げる性質があるため、不景気であっても株価が下がりにくいという特徴がります。

 

さらに安定してたくさん配当金を出してくれるのはありがたいですね。

 

私が米国株投資をしている結果は以下の記事を参考にしてください。

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