【楽天・インデックス・バランス・ファンド(債券重視型)】銘柄分析〜手数料・運用成績・投資対象〜

つみたてNisaで運用している「楽天・インデックス・バランス・ファンド・(債券重視型)」の銘柄分析を行います。

 

ファンドの基本情報から私的なファンド評価、手数料・運用成績・投資対象等について解説します。

基本情報

名称 楽天・インデックス・バランス・ファンド(債券重視型)
設定日 2018/7/20
償還日 無期限
ベンチマーク 合成ベンチマーク
投資形態 ファンド・オブ・ファンズ
ファンド分類 インデックス型
運用会社 楽天投信投資顧問株式会社
販売手数料 なし
信託報酬 0.226%
解約時手数料 なし
為替ヘッジ 債券部分のみ
  • 日本を含む全世界の株式および投資適格債券に分散投資します。
  • 全世界株式および投資適格債券の代表的な指数に連動する投資成果を目指します。
  • 各資産の基本配分は、株式30%、債券70%とします。

※目論見書から引用

楽天・インデックス・バランス・ファンド(債券重視型)は楽天証券の買付ランキング148位(2021年12月時点)の銘柄で、債券と全世界株式に分散投資するファンドです。

ポートフォリオのうち70%は値動きの少ない債券に投資することになっており、かなり守り重視のファンドであることが分かります。

 

投資対象は楽天・バンガード・ファンドと名前のとおり低コストのバンガード社のETFに投資します。

債券はバンガード・グローバル・ボンド・インデックス・ファンドで、株式はバンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)です。

VTは全世界の株式時価総額に合わせて自動で投資比率を切り替えてくれる優秀なファンドです。

全世界株式(VT)であればこれまでの実績も文句なく、今後も世界経済の成長に合わせて右肩上がりに上昇していくことが期待できます。

VTについては以下の記事に詳しくまとめています。

【楽天・全世界株式インデックス・ファンド】銘柄分析〜手数料・運用成績・投資対象〜
つみたてNisaで運用している「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」の銘柄分析を行います。 ファンドの基本情報から私的なファンド評価、手数料・運用成績・投資対象等について解説します。 基本情報 名称 楽天...

 

続いて債券のバンガード・グローバル・ボンド・インデックス・ファンドは、日本の債券だけではなく全世界の投資適格債に投資する商品で、国内の債券がほぼ横ばいなのに対して、より高い利回りが得られることで人気の商品です。

以下のチャートは債券の分配金込みの成績で、オレンジの国内債券より青の全世界債券の方が成績がいいのが分かります。

全世界株式と全世界の債券にまるっと投資してしまおうというのが、楽天・インデックス・バランス・ファンド(債券重視型)の特徴です。

 

次のページでは楽天・インデックス・バランス・ファンド(債券重視型)のファンドの評価をいろいろな角度からみてみます。

私的なファンド評価

ファンド評価

結論から書くと楽天・インデックス・バランス・ファンド(債券重視型)は、投資で資産を増やしたいけど守りをかなり重視したいという方に「おすすめのファンド」です。

おすすめの理由は簡単にまとめると以下の3点です。

  • 一つのファンドで債券と株式に投資できる
  • 低コスト
  • 株式は安定の全世界株式(VT)

 

楽天・インデックス・バランス・ファンドには株式と債券への投資比率が違う3つのファンドが用意されています。

ファンド 信託報酬 債券比率 株式比率
株式重視型 0.218% 30% 70%
均等型 0.222% 50% 50%
債券重視型 0.226% 70% 30%

信託報酬はバンガード社の低コストETFに投資するので0.226%と比較的安く設定されています。

債券比率が小さくなればなるほど株式比率が大きくなるので、下落局面では下落幅が大きくリスクは大きくなります。

一方長期的には株価というのは経済成長に合わせて上昇する傾向があるので、株式比率が大きいほど上昇幅も大きくなるという特徴があります。

 

これら3つのファンドとVTの成績を比較してみます。

VTの成績はこの場合、株式100%:債券0%の比率で投資するのと同じです。

債券比率が大きくなるほど上昇期には大きく上昇し、下落期には大きく下落しているのが分かります。

楽天・インデックス・バランス・ファンドはそれぞれのリスク許容度に合わせて好きなファンドを選ぶことができるのが良いところです。

基準価額・投資銘柄・投資配分・騰落率の解説

基準価額・純資産総額の推移

基準価額と純資産総額の推移のグラフを掲載します。

※引用;楽天証券HP

純資産総額は32億円(2021年12月時点)で、ファンドが設定された2018/7から順調に右肩あたりとなっていますが、純資産総額全体で見ると小さいことから、他のファンドに比べてあまり人気はありません。

これは楽天・インデックス・バランス・ファンド3つに共通して言えることで、一般的には人気が無いようです。

 

基準価額は設定された時から2年間で7%ほど上昇しました。

2020/2〜3月のコロナショックの際にも15%程度しか下落していなく、株式だけだと最大35%程度下落したのを考えると、債券重視の良い傾向がみられました。

 

他のファンドとの積立実績の比較は以下の記事で検証しています。

つみたてNisa10銘柄の運用実績を比較【投資信託の選び方とおすすめ銘柄を紹介】
つみたて(積立)Nisaで10銘柄に実際に投資を行い、実績からおすすめの投資信託3銘柄を紹介。また投資信託を選ぶ際のポイントと、つみたてNisaで運用する際に銘柄選定と同じく重要な3つのポイントを解説します。

投資配分

続いて楽天・インデックス・バランス・ファンド(債券重視型)が投資するセクター比率を確認しましょう。

※引用;目論見書より

株式の投資内訳

まずは30%を占める株式の投資内訳を見てみます。

株式は全世界の株式市場に投資するバンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)に投資します。

 

VTは全世界の株式時価総額に合わせて自動で投資配分を決めてくれるETFで、2021年時点では以下のようになってます。

アメリカが半数以上を占めています。

そして株式の投資銘柄TOP10は以下の通りです。

アメリカの株式を引っ張っているのはFANGと呼ばれる巨大IT企業(Facebook、Amazon、Netflix、Google)でVTのTOPにもほとんどが組み込まれています。

コロナ禍の状況でもFANG銘柄は最高益を更新しているので、今後も成長が見込めますね。

債券の投資内訳

続いて70%を占める債券の部分について説明します。

債券は全世界の債券市場に投資するバンガード・トータル・ワールド・ボンドETF(BNDW)に投資します。

 

BNDWは簡単にいうと全世界の株式市場と連動するように設計されたETFで、国別の投資比率は米国40%、日本10%程度となっています。

BNDWの成績については先に説明した通りです。

ファンドの騰落率

つづいて2016年5月から2021年4月にかけてのファンドの騰落率をみてみます。

ファンドの騰落率は年間にどれぐらい上がったり、下がったりしたかを確認できる数値です。

※目論見書より引用

一番左の棒グラフが楽天・インデックス・バランス・ファンド(債券重視型)の結果で、棒グラフの長さが極端に短いことから変動率が少なくかなり守りの姿勢であるファンドの特徴を良く表しています。

国債よりも変動率が少なくパフォーマンスは国債以上となかなか面白いファンドです。

まとめ

楽天・インデックス・バランス・ファンド(債券重視型)についてまとめました。

純資産総額の増え方からしてあまり人気が無いファンドではありますが、個人的にはおすすめできるファンドです。

 

内訳は国債インデックスと全世界株式インデックスのみというシンプルで低コストというところが良いですね。

個人的には株式比率を30%よりも大きくしたいので、当該ファンドに多額の金額を投資することはありませんが、守りを重視しながら投資をしたい方にはおすすめのファンドです。

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