
THEOってぶっちゃけどうなの?
こんなお悩みにお答えします。
☑️本記事の内容
- THEOとWealthNaviの特徴と比較
- THEOへの投資を辞めた理由
☑️本記事の執筆者

投資歴15年超のサラリーマン投資家です。
私のブログでは投資初心者・中級者の方々に向けて基礎知識を短期間で身に付けられるよう分かりやすくまとめてます。ぜひご覧ください!
AIにお任せして資産運用ができる商品として有名なところではTHEOやWealthNaviがあります。
私はこれらに2018年12月から投資を始め、他の投資信託との成績の比較を2年以上続けました。
その結果、2021年2月にTHEOへの投資を打ち切りました。
今回の記事では、THEOとWealthNaviの特徴の比較とTHEOへの投資を辞めた理由を書きたいと思います。

ロボアドバイザーでの投資を検討している方は参考にしてみてください。
THEOとWealthNaviの特徴を比較
THEOの特徴
まずTHEOについて解説します。
THEOは2016年2月から開始されたサービスで、最大で30種類以上のETFを使用し、個人の年齢やリスク許容度に合わせて231通りのポートフォリオから最適なものを選び、自動で運用してくれるというものです。
THEOは「現代ポートフォリオ理論」と「資産価格の実証分析」をアルゴリズムとして採用しています。
さらに市場価格の値動きだけでなく、企業の利益なども盛り込んだ「スマートベータ運用」を手法として取り込み、
さらにさらに下落リスクを下げるためにAIが世界のニュースや下落しそうな数値を事前にキャッチし、運用に生かす「AIアシスト」も機能として盛り込まれています。

なんだかすごそうですね。
これだけモリモリ盛り込まれると、ありがたさが出てきます。
THEOをまとめると、運用方針と毎月の積立額を決めてしまえば、やることは何もなく、「現代ポートフォリオ理論」「資産価格の実証分析」「スマートベータ運用」「AIアシスト」を元に、新規の買い付け・運用・リバランスを全て自動で行ってくれるというサービスです。
WealthNaviの特徴
続いてWealthNaviは2016年7月から開始されたサービスで、5段階からリスク許容度を選んで毎月の投資金額を決めれば、自動的に運用をしてくれるというものです。
5段階からリスク許容度を選ぶというと難しそうですが、WealthNaviが用意している6つの質問に答えれば、自分に合ったリスク許容度がわかるというサービスになっています。
投資対象としているのは、流通量の多さと手数料の安さから以下の7つのETFとなっています。
- 米国株(VTI)
- 日欧株(VEA)
- 新興国株(VWO)
- 米国債券(AGG)
- 金(GLD)
- 不動産(IYR)
- 物価連動債(TIP)
この7つのETFへの投資配分は、ノーベル経済学賞を受賞したハリー・マーコウィッツ氏が発表した「現代ポートフォリオ理論」を元に決められています。
WealthNaviをまとめると、リスク許容度と毎月の積立額を決めてしまえば、やることは何もなく、「現代ポートフォリオ理論」を元に、新規の買い付け・運用・リバランスを全て自動で行ってくれるというサービスです。
THEOとWealthNaviの比較
THEOとWealthNaviの特徴が出そろったところで、両者を比較してみます。
項目 | THEO | WealthNavi |
サービス開始 | 2016年2月 | 2016年7月 |
運用資産2020年12月時点 | 1000億円 | 3200億円 |
投資対象 | ETF30種以上 | ETF7種 |
アルゴリズム | 現代ポートフォリオ理論+α | 現代ポートフォリオ理論 |
手数料 | 約1% | 約1% |
積立金額 | 1万円〜 | 1万円〜 |
最低投資金額 | 10万円 | 10万円 |
THEOとWealthNaviの共通点としては、初めに運用方針と積立金額を決めてしまえば、自動的に買い付け・運用・リバランスを行ってくれるという点です。
またTHEOがWealthNaviよりも優れている点は、投資対象が多いこと、豊富なアルゴリズムを元に取引を行っている点があげられます。
THEOへの投資を辞めた理由
THEOとWealthNaviの特徴を比較するとTHEOの方が難しいアルゴリズムで取引をしてそうで、なんとなく良さそうでした。
しかし、どんな優秀なアルゴリズムを使おうと、投資で重要なのは利益を出すことです。
そこでTHEOとWealthNaviを2年2ヶ月投資した結果を比較してみます。
また参考に私がつみたてNisaで投資しているeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)の成績も掲載します。

このグラフをみると分かりますが、私がTHEOへの投資を辞めた理由は次の2点からです。
- 比較した全期間を通して「THEO<WealthNavi」という成績
- 下落局面では他の投資信託などと同様に大きく下落
1つ目の理由(THEOはWealthNaviより成績が劣る)は、グラフを見れば一目瞭然です。
また比較として掲載したeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)は債券を含む8つの資産に均等に投資する(特別なアルゴリズムを使わない)投資信託ですが、THEOと大差がないのが分かります。
2つ目の理由(下落局面ではTHEOも大きく下落)については、下落局面ではAIを使っているTHEOの成績は相対的に良くなるかなと期待していました。
しかし、私がTHEOに投資した期間には大きな下落となった2020年3月のコロナショックがあり、THEOの値動きとしては、他の投資信託などと同様に大きく下落しました。
これら2つの理由から、これ以上THEOに投資しても仕方ないかなと思い、THEOへの投資を中止しました。
まとめ
私がTHEOへの投資を辞めた理由をWealthNaviとの比較から解説しました。
最近は投資環境が整ってきているため、資産運用にかかる手間としては正直THEOでも投資信託でもあまり変わらなくなってきました。
じゃあTHEOに1%と高い手数料を払う理由はというと、運用成績の高さであったり、暴落時のAIによる下落回避などを期待していました。
しかし現状これら期待していた効果は見えず、同じようなサービスのWealthNaviの成績にも劣るという点でTHEOへの投資を断念しました。
今後評判が上がってくれば、また投資することを考えたいと思います。