高配当株に集中投資するVYMの特徴。他のETFとの価格比較と分配金の推移など

悩み
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VYMの価格や分配金について知りたいなぁ。

投資をするのに参考になるデータは?

こんなお悩みにお答えします。

☑️本記事の内容

  • VYMは米国高配当株を中心に投資するETF
  • VYMと他のETFの価格比較、分配金の推移
  • VYMの構成銘柄と投資セクターの内訳

☑️本記事の執筆者

くわ

投資歴15年超のサラリーマン投資家です。

私のブログでは投資初心者・中級者の方々に向けて基礎知識を短期間で身に付けられるよう分かりやすくまとめてます。ぜひご覧ください!

バンガード社が運用する人気のETF「VYM(バンガード・米国高配当株ETF)」について分かりやすく解説します。

 

VYMの投資する対象などの基本情報から他のETFとの価格比較、分配金と分配金利回りなどを解説します。

VYMはこんなETF

名称 バンガード・米国高配当株ETF
運用会社 バンガード
投資対象 米国高配当株
設定日 2006/11/16
ベンチマーク FTSEハイディビデンド・イールド指数
経費率 0.06%
分配金利回り 3.01%
分配金支払月 3、6、9、12月

VYMは米国の世界最大級の運用会社バンガード社が販売するETFで、ベンチマークであるFTSEハイディビデンド・イールド指数は、米国株式市場における高配当利回りの銘柄(除く、REIT)で構成される時価総額加重平均型の株価指数です。

 

時価総額加重平均型というのは投資する比率を株式時価総額に合わせて自動的に調整してくれる商品です。

詳しくは✅時価総額加重平均指数のメリットは、世の中の時勢に合わせて自動で銘柄を組み替えてくれるところをご確認を。

ETFの価格と分配金の推移

まずは一番重要となるVYMの価格の推移を見てみます。

価格の推移

2011年3月以降のVYMの価格の推移(分配金込み)を確認してみます。

項目 配当込み上昇率 年平均利回り
VYM 259.3% 11.5%

11年間で約3.5倍、年間平均利回りは11.5%と上々の成績でした。

高配当株ETFはS&P500などに比べて金融危機などでは下落幅が比較的小さいという特徴がありますが、コロナショックの際には大きく下落しました。

当時コロナは未知の部分が多く、不景気でも安定的なパフォーマンスをする高配当株が大きく売られました。

 

最近は不安定な状況が続く中きますが、高配当株ETFの特徴であるいつも通りの比較的安定したパフォーマンスに戻ってきています。

米国株インデックス(VTI)との比較

続いてVYMと米国株VTI(青)インデックスを比較して確認します。

項目 配当込み上昇率 年平均利回り
VYM 259.3% 11.5%
米国株(VTI) 253.3% 11.3%

チャートを見るとVTIは2020年〜2021年にかけてハイテク銘柄GAFAM(Google、Apple、旧Facebook、Amazon、Microsoft)の恩恵を受けて大きく上昇しましたが、その後2022年の下落によって同じぐらいのパフォーマンスとなっています。

 

2023年景気後退が予想される中どのような結果になるか興味深いところです。

他の高配当ETFとの比較

続いてVYMと人気の高配当ETFであるHDV(青)を比較して確認します。

項目 配当込み上昇率 年平均利回り
VYM 259.3% 11.5%
HDV 210.8% 10.1%

ブラックロック社が販売する人気のHDVと比較すると2016年以降はVYMの方がパフォーマンスがまさっています。

変動率(ボラティリティ)は大体同じぐらいなので、HDVとVYMで迷う場合は私ならVYMを選びますね。

分配金の推移

2012年以降の年末の価格と1年間の分配金の推移です(ドル表記)。

項目 年末価格 分配金 分配金利回り
2012 $49.38 $1.59 3.51%
2013 $62.32 $1.75 3.54%
2014 $68.75 $1.91 3.06%
2015 $66.75 $2.15 3.13%
2016 $75.77 $2.21 3.30%
2017 $85.63 $2.40 3.17%
2018 $77.99 $2.65 3.09%
2019 $93.43 $2.84 3.64%
2020 $91.51 $2.91 3.11%
2021 $112.11 $3.10 3.38%

※分配金利回り=分配金/前年の年末価格

グラフ表記します。

分配金利回りは3%程度と高い比率でしかも安定しています。

さすが高配当株をメインに投資するだけありますね。

構成銘柄とセクター比率

構成銘柄トップ10

VYMが投資する銘柄のトップ10を掲載します。

銘柄 割合
JOHNSON & JOHNSON 3.2%
Exxon Mobil 3.1%
JPMorgan Chase 2.7%
Procter & Gamble 2.4%
Chevron 2.4%
Home Depot 2.3%
Eli Lilly 2.1%
AbbVie 1.9%
Pfizer 1.9%
Merck&Co 1.9%
TOP10合計 24.0%

※2022年12月時点

HDVがトップ10銘柄で6割近くを占めるのに対し、VYMは24%と少なくなっています。

VYMの方が分散効果が高いのが分かります。

投資する銘柄を見るとハイテク企業ではなく、J&JやP&G、ホームデポなど日常生活で使う製品を扱う企業が多いのが特徴です。

またコロナ後は製薬会社の比率が大きくなってきています。

これらの企業に投資してVTIなんかと互角に戦っていけるのが投資の面白いところです。

投資セクター比率

続いてVYMが投資するセクター比率を確認しましょう。

セクター 割合
金融 20.2%
ヘルスケア 15.0%
生活必需品 12.8%
エネルギー 10.6%
資本財 10.4%
一般消費財 8.7%
公共事業 7.6%
その他 14.7%

※2022年12月時点

セクター別にみると高配当を出しやすい成熟した企業が多い金融・ヘルスケア・生活必需品の3つのセクターだけで6割近くを占めています。

特にヘルスケアや生活必需品は不況下になったとしても人間が生きていくためには必要なものなので、VYMの配当が安定しているのも分かります。

まとめ

VYMについてまとめました。

米国株全体に投資するVTIと比較すると構成銘柄や値動きが全然違っているのが分かります。

最近の不安定な相場で高配当株の安定した値動きが再度注目されてきた感があります。

引き続き注目していきます。

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